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薩摩のキセキ~日本はどこへ往く~

【人を育てられない日本】

衆院選を目前に、日本の今後について考える機会を持つ人は少なくないだろう。
COVID-19というウィルスにかき回され、最終的な解決策は大国アメリカで開発されたワクチンの普及。

コロナワクチン接種希望者が予約枠をすべて埋められなくなった今でも、日本製のワクチンは遂に世に出すことは叶わなかった。
なぜ日本ではこのようになってしまっているのか。

ノーベル賞を取られた眞鍋先生を見れば明らかだ。
日本では、彼のような人材を育て導くことが出来なかった。
適材適所で人を活用することこそ国が豊かになり、人々の幸福につながる。

西郷隆盛は以下のように遺す。
「人材を採用するに、君子精進の弁酷に過ぐる時は、かえって害を引き起こすものなり。その故に、開闢以来、世上一般にも七、八は小人なれば、能く小人の情を察し、その長所を取り、これを小職に用い、その才芸を尽くさしむるなり。東湖先生申されしは『小人ほど才芸ありて用便なれば、用いざればならぬものなり。さりとて長官に据え重職を授くれば、必ず邦家を覆すものゆえ、決して上には立てられぬものぞ』となり」

【亡国の危機】

島津斉彬は、人の心の問題で国家は滅ぶと示唆している。
国が亡びるのは国民の心が乱れ、そして一致せずにいるときであり、現在の日本はまさにその状況であることは火を見るよりも明らかだ。

我々は今、日本の未来を決める節目に居る。
その運命の日を迎える前に、今一度読み直したい本が「薩摩のキセキ」だ。

日本は、日本人は「何をしなければ」ならないのか。
天を敬い人を愛す生き方を、この本を読むことで自身に落とし込み、改めて「現代の富国強兵とは何か」をそれぞれが考える必要がある。

#読書の秋2021

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