ロンリーボーイ

教室からこつこつと
クラスメイトが消えて行く
用事のない僕は誰か待つふりして
桜に隠れた空を眺める

警告を浮かす教師を
もうすぐだからとごまかして
誰も見向きしなくなった金魚を
硝子越しにつっつくと
一匹が横になって浮いている
死んでいるのかなと呟く
死んでいるんだねと返される
泣きたくなる自分が間抜け

帰るフリして非常階段
錆びた鉄棒すりぬけ駆け上がる
誰かに逢える予感
直後、裏切りに遭う
ここには暗い苔だけ群生している
私たちの痕跡は見当たらない

私は眺めて
飽きて
すぐ降りる
先生の目を逃れる

Writer of Wide Scence