ひと駅の詩

忘れた流行歌を数えて
ワンフレーズの呼吸
呟いた愛の言葉
またも数えて時間無駄にした

何の文句がある
時間は有限だが膨大
命はからっぽで無限
筋のないクレームならやめて

ひとりになって電車に乗った
車内は国道と同じく孤独が隣合う
孤独がふたつの目でこっちを見ている
組んだ足を思わず戻した

Writer of Wide Scence