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マンハッタンズとリッツ・カールトン大阪の思い出 March 2019

(10 min read)

The Manhattans / The Legacy Continues

ベテラン・ヴォーカル・コーラス・グループのザ・マンハッタンズ・フィーチャリング・ジェラルド・オールストン(「アルストン」になっていることが多いけど、オールストンでしょう)。その2021年新作『ザ・レガシー・コンティニューズ』が二月にリリースされたようですよね。

中身はそんな特別どうってことないというか、ベテランらしく堅実に仕上げているなという印象で、なかには往年の代表曲「シャイニング・スター」「キス・アンド・セイ・グッドバイ」のライヴ・ヴァージョンなんかもふくまれていて、オールド・ファンならニヤリとするところ。

この新作リリースをきっかけに、きょうは、アルバムの中身に踏み込むのではなく、このマンハッタンズのライヴを大阪まで聴きに行った2019年2月末〜3月頭の、あのときの思い出話をしたいなぁって思うんですね。なかなかに忘れられない贅沢で楽しい体験だったもんでして。

ビルボードライブ大阪でマンハッタンズ(フィーチャリング・ジェラルド・オールストン)のライヴが行われたのは、2019年3月1日。ぼくはこれの第二部に無料招待されました。

bmr(ブラック・ミュージック・リビュー)のTwitterアカウントが、このツイートをRTするだけで応募したことになります、というのを流していて、当選するなどとはつゆ思わずうっかりRTしちゃったぼくは、後日当選を告げるDMが来て、ちょっとビックリし、戸惑いました。

東京のでも大阪のでもビルボードライブに行ったことがないし、大阪は2015年にアラトゥルカ・レコーズの来日コンサートを聴きにいって以来ごぶさた。その前というと、なんとマイルズ・デイヴィスを聴きにいった1983年っきりだったっていう、そんな大阪音痴ぶりだったんですからねえ。

せっかくのご厚意、無料招待なんだから行けばいいだろうとは思うものの、ライヴは無料でも大阪までの往復の交通費と宿泊費は自分で負担しないとといけないし(あぁ大阪人であったなら…)、マンハッタンズにこれといった強い思い入れもなく。行かなくても自腹は痛まないわけですから。

どうしようっかなぁ〜と思い、Twitterで親しくさせていただいているソウル・ミュージック・ファン二名に相談し、「戸嶋さん、それ、行かない手はないですよ!」と強く押されて、決心しました。

大阪音痴で、街のことがさっぱりわかんないからなぁ、行きかただって、2015年のときは愛媛から飛行機で行ったけどおおげさだったから今回はJRで行きたい、でもJRで行ったことがないからどうやって行けばいいのか、など諸々、ネット検索が解決してくれました。まず松山から岡山までは特急で乗り換えなしの一本、岡山で新幹線に乗り換え新大阪まで。それで片道計約四時間。

ホテルは梅田のザ・リッツ・カールトン大阪を取りました。最高級のラグジュアリー・ホテルじゃないか!なんという贅沢者だ!?と思われそうですけど、知らなかったんですよ。あのときのぼくは要するになんにも考えておらず、「梅田 ホテル」で検索していちばん上に表示されたところを予約しただけなんです。ビルボードライブ大阪が梅田にあるということで、歩いていけるホテルがいいなぁ〜と思って。

値段も見ずに予約したザ・リッツ・カールトンが最高級ラグジュアリー・ホテルだということだって、到着して部屋に入ってはじめて知ったんですからねえ。それでもいちばんランクの低いシングル・ルームにしたんですよ。内装が豪華でエレガントでクラシカルだったので、一瞬エッ?と思いましたけど。

部屋の照明も明るくなくて、パソコンやスマホを使うのにちょっとなぁと感じたんですが、これ以上は明るくならないそうで。もう満点の雰囲気でしたよ、ペルシア絨毯が敷き詰めてあって、贅沢すぎるムードで、洗面台もトイレもバス・ルームも豪華で。

マンハッタンズのライヴは3/1のそれも第二部で21:30開演でしたので、当日愛媛を出発したのでじゅうぶん間に合ったはずですが、そのときは前乗りして前日の2/28の夜に大阪に着きました。せっかく行くんだから、3/1は夜のライヴまでの時間、ゆっくり市内で遊ぼうと思ってですね、前乗りしたんです。

2/28はホテルにチェック・インし、夕食を食べて、お風呂に入って、そのまま寝ただけだったんですけど、マンハッタンズのライヴがある翌3/1は、大阪在住の音楽友人、岡崎 凛さんと待ち合わせ、昼食をいっしょに食べ、そのままカフェに移動して夕方までずっと音楽談義に花を咲かせました。楽しかったなぁ。岡崎さんとはふだんTwitterでの音楽話で仲良くしている間柄です。

夕方に一度ザ・リッツ・カールトンに戻ってきたんですが、マンハッタンズのライヴが21:30からなので、その前に夕食をとっておこうと思い、調べたあげくメンドくさくなったぼくは、ホテルのなかにあるレストランに行くことにしました。イタリアンやフレンチ、中華、日本食など数種類あるなかから迷って、食べたことのない種類のものをと思い、鉄板焼の花筐というお店に入ってみました。

そうしたら、メニューに値段が書いてないんですね。ちょっと尋ねてみたけど、今回は予算に余裕があるからということで食べたいものをオーダーすることにして、まず黒アワビの大きなやつのステーキ。目の前の鉄板で調理してくれます。

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野菜があって、その次に最高級神戸牛A-5ランクのステーキを。

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その後、ガーリック・ライスになって、最後はコーヒーを飲んで終わり。

入ったのが18:00ごろと時間が早かったせいか店内の客はぼくひとりでした。満腹になったのでしばらく休んでから出て、会計の場所で六万円超という金額を言われたときはちょっとあせりました(後にも先にもぼくが一食分で支払った最高金額)。

チェック・アウトの際にいっしょに払うから部屋にツケておいてほしいと頼んで、そのままお店を出ました。ホテル内のレストランは高いんだといいますよねえ、金額もスーパーだったけど、味もスーペリアでしたよ。

部屋に戻ってしばらく時間をつぶしたのち(やっぱり21:30開演は日本では遅すぎるだろう)、夕方に場所を確認しておいたビルボードライブ大阪へ。ホテルから歩いていって五分もかからない程度でした。あとから知ったことですが、ザ・リッツ・カールトン大阪はビルボードライブ大阪にいちばん近い宿泊施設みたいですね。

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夕食はすませてあったので、下戸のぼくはビルボードライブ大阪でワン・ドリンクにコーラを注文。無料招待なので座席は自分で指定できず、決められていた二階席にすわりました。場内は着飾ったひとたちでほぼ満員でした。

マンハッタンズのライヴ・ステージは21:30ぴったりに開演して、23:00前ごろまでやりました。代表曲「シャイニング・スター」「キス・アンド・セイ・グッドバイ」も歌ったはずです。アンコールが甘茶アレンジの「ジョージア・オン・マイ・マインド」で、これも堪能。

いやあ、このときの旅行ではほんとうにお金使いましたねえ。ふんだんにお金を使って贅沢をすると、つらい気分やストレスが消えてしまいメンタルが改善するというのも体験しました。たったのニ泊で15万円以上使いました。

大阪へは、同じ2019年にその後も岩佐美咲を聴きに、六月頭と十月中旬に行きましたが、さすがに常識的な値段&ランクの一般的なビジネス・ホテルを心斎橋に取るようになりました。

(written 2021.3.4)

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