現役エンジニアが思う、プログラミングに関する記事の是非
こんにちは、引きこもりのHisashiです。
5回に渡って、非エンジニア(というより駆け出しエンジニア)が、エンジニアの仕事をする企画についてお伝えしてきました。
その結果、
・単純にプログラミングスクールに通えば、すぐに稼ぐことができる!
・プログラミングができるようになれば、年収がアップする!
という情報が、少なくとも再現性が低い情報だとお分かりになると思います。
少なくとも、プログラミングをちょっとかじっただけのスクール生を、現場では簡単に案件にはアサインしません。
今回は、そんな再現性の低い情報を垂れ流すサイトをつるし上げて、現場目線で提言したいと思います。
再現性の低い情報を垂れ流すプログラミングスクール紹介サイトをつるし上げ
【無料あり】本気でおすすめしたいプログラミングスクール3つ【実際に受講した】
https://creive.me/archives/8188/
本人は受講していますし、記事を書くのは本人の自由なので、本人に対する批判はありません。が、この記事に関しては批判しまくりたいです。
まず、
1位:テックキャンプ エンジニア転職
30代でも転職補償あり!
これって、TECH CAMPが謡っている話ですよね?
実際に30代で未経験から転職できるケースは、本当に限られてます。
※ちなみに先述の非エンジニアは、30代前半で未経験ですが、正直弊社以外にエンジニアとして転職できる気がしません。
というわけで、実際にはかなり厳しいと言わざるを得ませんね。
最近、アフィリっぽいプログラミングスクールの宣伝記事が増えてきていて、それを真に受けて仕事を辞めてしまう残念な人が増えてきています。
【2021徹底比較】優良プログラミングスクールおすすめ8選|受講者50人の評判や料金、特徴で徹底比較
これもひどいですね。
"子どものミライためのメディア"と謡いつつ、ただプログラミングスクールの宣伝をするのは、子どもだけでなくパパママにとっても大いに問題があると思います。
まあ、見た感じ「子ども プログラミング」の検索順位を上げるために、マナブさんのSEOのやり方を真似してそうですね笑
ところで、自分がCTOしている教育系IT会社では、子供向けのプログラミングカリキュラムを模索しているのですが、
・情報の取り扱い
・処理の流れの組み立て、論理的思考力
・非認知能力の向上
をベースにカリキュラムを考えていて、プログラミングありきで考えていません。
なぜなら、プログラミングは、上記の3つのスキルが身についてはじめて上達するものだからです。
子どものミライを真剣に考えるのであれば、子どもの将来のためにプログラミングがどのように役に立つのか?くらいは深堀してもらいたいものです。
まともなプログラミングスクールはないのか?
まあ、プログラミングはいわゆる職能なので、3-6か月学んだくらいで身につくものではありません。プログラミングスクールが本業の場合、育てて結果を出すよりも集客がメインになってしまいます。
その点でいえば、プロサーは特殊ですね。
プロサーは、そもそも生徒を常時募集していません。
代表のむらっしゅさんが面談して、OKだったら加入できるというシビアなところです。
https://twitter.com/MSmurash/status/1306960557837180929?s=20
また、私自身が教えるエンジニアやスクールの経営者、そのスクール生と会ったり、実際に私から仕事をお願いしたことがありますので、信頼できるかなと思っています。
どうすればIT業界に転職できるのか?
さんざん批判したからには、自分としては、当然どのようにすればIT業界に転職できるのかを語る必要があると思います。
そこで、単純な転職よりも成功率が高い以下のやり方を提案します。
①社内転職:プログラミングの成果を上司や会社の経営層にみてもらい、IT部門やWEB部門に異動する
②ベンチャー転職:今より規模の小さいベンチャーに転職し、IT部門に深くかかわる
①に関しては、自己紹介に書いた通り、自分自身も経験があります。
実際には、社内ネットワークの監視システムを"独学"でプログラミングを学びながら構築しました。その結果が評価されて、私自身SIerのネットワークエンジニアからシステムエンジニアに社内転職しています。
職種は異なれど、社内転職は意外と効果があります。
しかも、最近は、RPA(Robotic Process Automation)といって、業務の自動化をPC上で実現するケースが増えてきましたので、その際にプログラミングやその考え方が大いに役立ちます。
最後に
すくなくとも、プログラミングスクールを卒業すれば簡単に給料の良い仕事に転職できる、というのは、幻想でしかありません。
情報は「非対称性」といって、発信者と受信者で情報や知識の差がありますので、十分に吟味して判断されることをおすすめします。
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