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大学教員・研究者になるには

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卒業研究・修論研究を経て研究者になろうと考えている方々向けの記事を集めていきます。大学教員・企業研究者など。
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2021年9月の記事一覧

[研究室ゼミ] 研究テーマ交換プレゼン

ようやく複数回実施して、良さ整理できてきたので改めて(過去の記事はこちら)。 学生さんの様子を見ていると、自身の研究について、そのアイディアを思いついて取り組み始めたときにはオモシロイと思っていたのに、徐々に「あれ?これなにが面白いんだろう」と思ってしまいがちのように思います。また、研究について何度も語っていると、このテーマについて初めて聞くひとの気持ちがだんだんわからなくなり、導入の重要なところを飛ばして説明するようになってしまって、結果的に納得性の低いものになっていたり

若手企業研究者のとある働き方 第3回

ゆーです。 3連休です!嬉しい! さぁのんびり書いていきましょう。 今日のテーマは「研究者の在宅勤務」。 コロナにより、在宅勤務を導入した企業もあるんじゃないでしょうか?(←今さら) ただ、ここで一つ疑問が。 研究者って在宅勤務できるの?研究というと、やっぱり実験がつきものです。 もちろん、最近流行りのデータサイエンスや、他にも計算化学といった分野などであれば、PC一つあればできちゃったりします。 そうなれば家で仕事をすることは可能。 (ただし、PCの性能にもよるかも

研究魂#1_人の褌で相撲をとる研究者と、自分の褌を手段だと気づかない研究者

 今日はふんどし(褌)と研究者の話をします。「他人の褌で相撲を取るような研究はすべきではない、あくまで自分の褌で相撲をしてこそ研究者である。」という意見を聞くことがあります。しかし、私はこの手の話は好きではありません。なぜなら、こうした意見は、半分的を射ているものの、半分は時代遅れな考えだと感じるからです。  「人の褌で相撲を取る」はことわざの1つです。コトバンクによると次のような意味になります。 他人の物を利用して、自分の利益をはかる。自分は犠牲をはらわずに、平気で人

論文博士のススメ#2_生涯収入と研究者としての持続性について

 論文博士のススメ#1. Introductionでは、博士には課程博士と論文博士の2種類あり、その難易度や取得必要年数、その他の重要なポイントにて比較を行いました。#2では、課程博士と論文博士の生涯収入についてシミュレーションし(グラフに図化しています)、研究の持続性について触れます。シミュレートした条件は以下の4条件です。今後、アカデミアへ就職したケースも比較していきたいと思いますが、今回は企業に就職したケースを比較します。 累積収入(~30歳まで) 恐らく生涯年収は

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学生指導に関するメモ

というより反面教師にするための悪口。ああはなるまいというやつ。とにかく世代の認識差をありありと感じてる。 デジタルデバイスについて講義中にスマホを触ることの何が悪なのか分からん。「授業中は教師に注目を向け、指示されていること以外はしてはならない」みたいな価値観の講師が多すぎてやばい。隣の学生に講義の質問しているだけでも怒られるんだぜ。可哀想だなと思った。 限りなく100%に近い学生がスマホを持ってる。スマホ使って自分で気になったことを調べられるなら調べればいいじゃん。当然

はじめての大学教員公募に関する覚書

※これは筆者が何か思いつくたびに更新している記事である 「大学教員やったことないけどなりたいな〜」と軽く思ってる人向けに方法を色々と書いてみようと思った。コネとかある人は別の人のブログ記事とかを参照した方がいいし、コネ元に尋ねればいい。 読んでためになると思われる人大学教員になってみたい人 コネがない人 1本でも論文(査読なしでもいい)とか学会発表などの学術研究業績がある人 書いている人の情報地方大の専任教員(職階は下の方) 資格を取る系の課程を担当してるうちの一