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大学教員・研究者になるには

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卒業研究・修論研究を経て研究者になろうと考えている方々向けの記事を集めていきます。大学教員・企業研究者など。
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2020年9月の記事一覧

(2)査読論文が複数必要で、査読付ではない論文もそれ以上に必要な理由。

なぜ、査読付きの論文が重視されるのかと言いますと、そういった論文を書いたという事実は、研究能力があることの客観的な証明になるからです。 査読論文というのは、レフリー制度の整った学会誌に掲載された論文のことを指します。査読(掲載に値するかどうかの審査のことです)プロセスを経て掲載に至るというのは、なかなか難しいことです。 査読を経て掲載されるためには、論理構成がしっかりしていて、自分の「主張」が根拠に基づいて記述されていることが必要です。 「根拠に基づく」というのは「先に同じ

研究者って①

多面性を持っている。いや、世界中ほとんど全ての人が多面性を持って生活している。ただ、研究を遂行していくうえで必要となる多面性は、多重人格とかそういうものではなく、ひとつの物事を捉える視点や考え方が複数ある多角的であるという意味なのです。 大学院への進学を目指したり、研究者を目指したりする学生のラボ選びの参考になるように、研究者と研究に対して最近思っていることを暇な時に小出しにして書いてみます。すでに多くの研究者の方々が色々な媒体で発信済みなので、多くの意見の一つという程度に