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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で…
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2019年12月の記事一覧

研究の心得4 研究をまとめよう

"ある男の牧場では、どうも白馬の方が黒馬よりエサをよけいに喰うと悩んでいます。男は、それに散々頭を痛めているのですが、どうしてだかサッパリ分からず、友達に相談しました。すると、友達は言いました。それは白馬の方が黒馬よりたくさんいるからじゃないか。男は、友達に指摘されるまで、馬の数のちがいを考えていなかったのです。" リチャード・ファインマン 「科学は不確かだ!」より抜粋改変 あなたは自由研究や課題探究をしたことに満足してしまっていないでしょうか。研究はまとめなければなりませ

進撃の卒論

2019年も残りあと僅かですね。「こたつに足をつっこんで、みかん食べながら「今年もいろいろあったね〜」などとまったり過ごしたいものです。 が、なかなかそうもいかない方々がいると思います。受験を控えている受験生や、卒論・修論を控えた学生の方々にとっては、追い込みの時期でゆっくり年越しとはいかないかもしれません。 この記事では卒論提出を間近に控える学部生の方を対象に、特に書いているうちに何を書きたいのか、書くべきかわからなくなってしまった方をイメージして、応援メッセージのつも

研究の心得2 重要で難しいテーマ決め

『人間の頭の力の限界を自覚して大自然の前に愚かな赤裸の自分を投げ出し、そうしてただ大自然の直接の教えにのみ傾聴する覚悟があって、初めて科学者になれるのである。しかしそれだけでは科学者にはなれない事ももちろんである。やはり観察と分析と推理の正確周到を必要とするのは言うまでもないことである。つまり、頭が悪いと同時に頭がよくなくてはならないのである。』 寺田寅彦 「科学者とあたま」より あなたは自由研究や課題探究をするとき、どうやって研究テーマを選んでいるでしょうか。研究で、もっ

#57 学会・研究会は発表しなくてもとりあえず聴きに行くのが良い

なぜ学会参加をすすめるのか学会や研究会には、自分が発表しなくても、特別興味のある発表者がいなくても、とりあえず聴きに行くのが良い(特に論文をこれから書くあるいは書いている学生は!)。改めてそう思った1日だったので、忘れないうちにまとめておこうと思う。 ※まとめた内容のみ読みたい場合は目次からどうぞ。 ・・・・・・ 学会のイメージ?学部生にはあまり縁が無いし分からないと思う。実際私も、造園学会のデザインコンペの発表で参加したのが初めてだった(当時B3)。その時は研究発表の