謎の修学旅行のはなし

先日、妻と中学生時代の修学旅行の話になった際、
降って湧いた謎な話を綴ってみようと思います。

最初に言っておきますと謎は謎なままこの話題は終わってしまうので、
もしよかったらこのノートを読んだ皆さまからお知恵を貸して
頂きたかったりもします。

さて、妻の中学生時代の修学旅行、
この話題になった時にそもそも妻はだいぶ昔の話なので
記憶がほんとうに曖昧で、はっきりと思い出せないと話していました。
それを踏まえて、なのですが
謎なのはその修学旅行の旅程なのです。

子どもの頃、北海道旭川市に住んでいた妻。
通っていた中学校ももちろん旭川市内にあります。
なので修学旅行のスタートは当然旭川からです。
ここで、妻の記憶にある旅程は、「札幌市」「留寿都町」「函館市」を観光したとあるそうです。北海道に詳しくない方ならば、この行き先にあまり疑問はないかもしれません。
北海道の観光スポットとして聞いたことがあるような場所に行ったのだな
と思うだけでしょう。
ただ、地理的なことが頭に思い浮かぶ人はちょっと考えると「ん?」と
思うかもしれません。

問題なのが、「旭川市」発で「函館市」に行っているという箇所です。

旭川市と函館市の距離は片道で430km程度。
車による移動だと5時間30分くらいかかるそうです。
公共交通機関だともっとかかるそう。
飛行機を使えば40分程度であるそうですが、中学の修学旅行で飛行機に乗った記憶は妻にはないそうです。
たぶん、貸し切りのバス移動。もしくは電車かもしれない。
そんな曖昧な記憶だそう。

大人ならまだしも中学生が5時間30分もかけてバス移動なんて出来るんだろうかというのが僕が抱いた最初の謎です。
だってもう軽く深夜バスの乗車時間じゃないですか。
修学旅行の楽しいテンションで友達とわいわいはしゃげるのだって、
せいぜい2時間が限度な気がします。あとの3時間なにしてるの?
ずっと寝てるの?釣りバカ日誌見てるの?ビンゴゲームでもする?
というか楽しい楽しい修学旅行の日程の中で往復で11時間も
移動だけの時間があるってなに?

ちなみにこの修学旅行、日程で言うと2泊3日だったそうです。
妻の記憶を頼りにすると、留寿都町で1泊、函館で1泊したという話です。

ここで、旅程を想像してみます。

まず修学旅行と言うからには学校の就学時間を大きく逸脱した時間での活動は禁止であるはずです。例えば朝6時に集合して出発だとか、深夜12時にホテル入りだとか、そういうことは無理でしょう。
また、修学旅行最終日の解散時間も就学時間を守るとするなら、だいたい
15時から16時には学校に到着して解散となる流れが一般ではないでしょうか。
それを踏まえての旅程を考えてみます。
まず前提として電車ではなく貸し切りバス移動だったと過程してみますね。

パターン1『いきなり函館直行コース』
水曜どうでしょうのサイコロの旅かよ、というコース名ですが、そのままずばり、朝8時に旭川市内の中学校に集合しまっすぐに函館に向かうコースです。
8時に出発すると休憩なしで行けば13時30分に函館に到着します。
うきうきの修学旅行の一発目のお昼ごはんがバスの中でお弁当食べてる景色が頭を過りますね。結構残念じゃないですか?別に気になりませんか?
もしかして森町あたりのラッキーピエロで昼食を食べられたなら13時くらいに道南っぽいお昼ごはんをゲット出来る可能性もあります。
もうこの時点で5時間以上バスに揺られているのでかなり疲労が蓄積していそうですが、このコースだと函館を3~4時間観光した後に一泊出来ます。
次の日、函館から留寿都町へと向かうのもスムーズです。
函館→留寿都町の間はバスだと2時間40分ほど。そこそこかかるな、という印象です。留寿都町にはルスツリゾートという遊園地があり、そこで遊ぶのがメインの目的となります。8時に函館を出られれば11時にはルスツリゾートに到着、この日は1日遊んで留寿都1泊です。
そして最終日、留寿都から札幌へ。バスで向かえば1時間30分ほど。
これまでさんざん長距離バス移動をさせられてきた中学生たち、おそらく顔つきが違うはず。この程度の移動なら長距離とは呼ばなくなってきていると思います。
留寿都を朝一で経てば札幌には午前中に余裕で到着出来ます。
札幌→旭川間が車で2時間弱なので、お昼ごはんを食べてから帰路へと着けば15時くらいには旭川市内に戻ってこられるでしょう。

こうやって書くとやはり移動が大変過ぎますね。
半日しか現地で時間が取れないのが普通になっています。
修学旅行ってそういうものだったっけ?と首を傾げてしまうのは僕が本州出身で修学旅行を経験したからでしょうか。
京都・奈良の修学旅行も、東京・横浜の修学旅行ももっと時間に余裕があったような気がします。

パターン2『函館は最終目的地コース』
これはパターン1の逆バージョンですね。
初日は旭川から札幌へ。留寿都には前のりする形で1泊し、次の日にルスツリゾートを半日堪能してから函館へと向かい1泊。
ここまでは良いのですが、問題は最終日ですよね。
16時に旭川市内に帰ってきたいと考えると、逆算して函館出発は10時30分です。もちろん早朝から活動するというのは原則ないと思うので、8時くらいから行動を開始すると現地での活動は2時間30分ほど。その時間があれば2、3か所観光スポットを巡ることが出来そうですが、実は落とし穴が。
修学旅行の最終日って、大体1時間くらいお土産ものを買う時間が取られることが多いです。つまり現地観光時間は1時間30分。なんかこう、本当に水曜どうでしょうみたいな過密スケジュールが待っている気がします。
そしてこのコースだとやっぱり最終日の楽しい楽しい昼食はバスの中でお弁当です。
できるなら函館ゆかりのお弁当とか出してあげてほしい。本当に。後は寝ることくらいしか出来ないんだから。
けれど修学旅行の最終日なんて疲れも溜まっているものなので、最後に5時間強のお昼寝があってもよい…のかな。寝られないかな、そんなに。

この2パターン考えたところで、正直ずっと思っていたことが頭を過ります。

それは函館行かなくていいじゃん。

です。

函館さえ行かなければ、札幌、留寿都あたりをこまめに回っていれば
もっと余裕のある旅程になったはずです。
ほら、小樽なんかも目的地に追加して、移動距離は抑えて観光すればいいじゃない。
と妻に伝えると衝撃的な返事がありました。

「なんかこの修学旅行、たぶん小樽にも寄ってると思う」

だとしたら殺人スケジュール過ぎるだろ。

旭川→札幌→小樽→留寿都→函館。

この旅程を2泊3日でこなす無理のないスケジュール。
誰か知っていたら教えて下さい。

それと、似たような修学旅行行ったよって人も教えてください。
僕には到底、5時間30分の片道移動がある修学旅行って想像出来ないんです。バスの中でどんな感じになるとか、ぜひ知りたい。


そんなことを考えてこのノート書いてみました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?