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まっすぐに、絵本

遅ればせながら『タラブックス』~インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる~を読み進めています。その6章「ちいさくあること」はタラブックスの代表であるふたりのギータへのインタビューとなっていますが、引用させてください。

タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる

「私たちがよくいうのは出版は私たちのためのものではないということ。出版物はアーティストや書き手のクリエイティビティを楽しむための手段で、”私”が好きかどうかということではないんです。アートそのものを楽しむというケースもありますが、その作品の魅力を最大限に引き出せるかたちはなんだろうと考えるのが出版であり、本づくりです」(V.ギータ)

1995年の創業をふりかえる1章「タラブックスができるまで」からの時間の流れ、ふたりのギータがタラの本の描き手となる人たちと出逢い、まず理解するためにその暮らしに出向き、学びをし、対話を重ねてきた実践の重み、思慮深さ、そして直感。さらにはインドという風土、歴史、激変している部分と変わらない部分・・・そういったものをぜんぶ割愛してあえていうけれど、わたしが実践をはじめた「おはなしのね。」えほんづくりのちいさな教室は、ほんのすこしだけ、ほんのすこしだけ、タラブックスのしていることと似ている気がします。というか、そういう方向でありたいなと、少なくとも、胸をあつくして読んでいるし、これからますますインスピレーションを受けとっていきたいと感じています。

大川久乃 on Instagram: "息子の小学校で朝の読み聞かせ活動が2年ぶりに再開しわたしも参加しています。先日4年生のクラスで読んだ『#かさをささないシランさん 』は#アムネスティインターナシ

少し前にinstagramでも書いた👆のだけれど、「おはなしのね。」ではじめてチームでの絵本作りのとりくみが夏からあって、いよいよ完成、そしてお披露目のときが近づいています。

チームは、友人であり練馬区議員でもある高口ようこさんを筆頭としたその名も「チーム高口」による絵本プロジェクト。

彼女とは、地域でいろいろな活動をしている人たちの集まりで同席したときが初めまして。当時彼女は、ママのための子連れコワーキングスペースの運営を確か始動しようかというときで、それ以外にもすでに色々と主催・活動をしていて、かつフリーライターとしての仕事もしながら子育てをする女性ならではのキレキレの視点と、おそらく出産以前からの流れでもあるだろうどこかアングラ?!な雰囲気をかもしだす(だけでなく、じっさいにそのような活動もしている)女性でした。

わたしは時折えほんとおんがくのおはなし会を主宰する新米作家で新米ママで、いや、彼女だってお子さんたちは小さかったはず。その後ご主人の闘病と看取り……数年ぶりに再会したのは、練馬で長年家庭保育園をされていた大先輩「いっちゃん」の勉強会。いっちゃんの采配で「哲学」×「絵本」のコラボという会がありました。それをきっかけに、お声がかかった世田谷へふたりで出向いた車中で、実は選挙出るかも、という打ち明け話がありました。「えーっ!!!!」ですよ。

やっと高口ようこが分かってきたと思ったのに、今度は出馬?! 練馬区議員?! と、わたしにはどんどんとまた彼女が遠のいて行った気がしたような。でも、それは違うんですね。むしろ彼女はどんどんと、素になっていったのだと感じます。わかんないけど。

窓口は高口。このキャッチコピーが秀逸。まさにわたしは、子どもが成長する暮らしの中で「ん?」と思うことを、1~2回、高口さんだから聞いてみよう、ということがあって、あぁそうか、政治ってこういうことだ、と実感をしています。

わたしは彼女には何でも言える、なんでなんだろう。

そんなこんなでも、また会わない数年間があったのちふと会いましょうとなった夏のある朝。言いたい放題のわたし、「なんでみんな政治が遠いんだろう」と首をかしげる高口さん。じゃあ聞くけど、なんで政治が近いの? 昔からそうだったの? と、20代前半は選挙に関心をもてなかったわたしは聞きました。そして、あーそれなら分かる、あーそれなら一緒だ。うん、いっしょいっしょ。わかるよ、おなじおなじ。・・・そう、同じなんです。感じていたことは。でも、選挙や政治となると、遮断されるものがあった。想いはそこをくぐりぬけて、国に、自治体に、届けないといけないのに。だって、わたしたち、この国に生きているんだから。彼女のなかの方程式はとってもシンプルで、ゆるぎなかった。それってすごいなと思ったし、ひとつ彼女の個性なんだろうなとも思いました。

たまたまその日は、近所でいつも仲良くしてもらっているパン屋さん。

店主の石井さんも交えて、色々とおしゃべりしたのちに、わたしが置いてもらっていた「えほんづくり教室」のチラシの交換をしようとして、「こんなのさいきんやってるよ」と見せたところ、「これで絵本つくれるかな」「できるよ」みたいなノリで、絵本プロジェクトが誕生しました。

わたしは高口ようこさんの表現が純粋に楽しみになって、テーマはずばり「選挙にいこう」というところで最初から決まっていたけど、すごくすごく、ワクワクした。

「おはなしのね。」えほんづくりの教室は基本的にはマンツーマンを前提としているけれど、彼女はチームを募りたいと。それも彼女らしいなと一貫性を感じて、高口さんを信頼しお任せしたところ、名乗り出たメンバーとさっそくに初MTGへ。

それはもう、わたしの創作の根源でもある「LOVE&PEACE」を誰もが同じ根源から生きて、呼吸しているよねと、思わせてくれるような本当にあついあつい中学校時代の学級会みたいな時間になりました。ふるえた。ふるふるした。

想いや方向の確認はできたものの、どう制作を進めるか、そして実際の作業などはいろいろと紆余曲折があって、やっぱりチームでやるときの複雑さや、全体への理解の不可欠、対話の積み重ねなど、ひとつひとつが勉強だったけれど……

ひとまず完成です! そして来週12/17㈯の区政報告会で初お披露目を予定しています。ご関心のあるかたぜひいらしてくださいね~。オンライン参加もリアル参加も無料だそうです。詳細と申込みのURL,文末に貼ります。


あともうひとつ?の話題。繋がっているんです。

日常の楽しみのひとつになっているインターネットラジオ。いくつかフォローしている番組がある中のひとつに「ラジオクライニ」があります。これは映像作家の丹下紘希さん、メリーゴーランド京都の鈴木潤さん、nposwingの木ノ戸昌幸さん、草の根プロジェクトの井﨑敦子さんによる「政治のハードルをぐいっと下げる」ラジオ、政治のハードルをラジオくらいに下げたいという趣旨のラジオ番組でとってもおもしろいです。

ラジオクライニ • A podcast on Anchor

この番組を知るきっかけになったのはやっぱり絵本で、こちら。

きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる? | ひだまり舎

この出版を記念して、著者の長瀬正子さん、編集者さん、そしてそのおふたりを繋いだ(実際に出版を後押しするきっかけになった影の立役者としての)鈴木潤さんがトークされたことがあり、わたしはそれをアーカイブ視聴したのだけれど、そのなかで、「ラジオクライニ」のことが話題になって知り聞くようになりました。

確かその頃は、すでに高口さんとの絵本づくりの話しは浮上していたから、「おおー!」と勝手にわたしはまたうれしいシンパシーを感じたりもしていて。この絵本『きかせてあなたのきもち』にもだし「ラジオクライニ」にも。
そして有名絵本書店「メリーゴーランド京都」はこの夏めでたく初訪問が叶い、潤さんにも「ラジオ聞いています」とご挨拶ができましたー!

と、そういうわけで、わたしの表現、わたしの活動はやっぱり絵本をつくること!
そのなかで、一番ピュアな、平和への想い、願いの部分を、わたしもひとりのチームメンバーとして、この絵本の中でいっしょに素直に、心から表現をしたと感じます。
そういういみでは、冒頭に書いた姿勢とはちょっと違うかもしれないけれど、こういうケースもわたしにはある!

instagramのリンクでは絵本『かさをささないシランさん』が、アムネスティインターナショナルと谷川俊太郎さんによるチーム制作で誕生していたことも書いています。

そういうひとつひとつの合流が、わたしのなかで起きていて、とってもとても勇気づけられています。まっすぐに、届きますように。

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~高口ようこ区政報告会~会場&オンライン(Zoom)⁡

ブログや動画でも日々レポートしていますが、直接だからお伝えできることもある!練馬区議会や区政の問題、高口ようこの2022年の活動を報告します。⁡そして! 「チーム高口で絵本つくろう企画」の絵本が、ついに完成!!絵本のお披露目&朗読会も同時開催。⁡絵本で政治を身近にする取り組み。ぜひご参加ください!

■日時 12月17日(土)10:00~12:00
⁡■会場 桜台地域集会所集会室3
⁡■参加費 無料
⁡■お申込み(会場・オンライン参加共通)
⁡下記申し込みフォームよりお申し込みください。https://forms.gle/qSXeQMi981xUZCU2A
⁡✳返信メールにて詳細をお知らせします
⁡※電話・メールでのお申し込み お問い合わせはこちら↓
⁡高口ようこスタッフ宛
staff.koguchi@gmail.com
⁡電話(高口直通)080-7746-8648


わたしの創作活動をサポートしてくださる方がありましたらぜひよろしくおねがいいたします。励みとし、精進します。