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『なのはな』萩尾望都

コロナ感染拡大をうけてどこの図書館も閉まっていたのは打撃でした。
それでも段階を踏みながら開館に向かい
書棚を物色できるようになったのは喜ばしいこと。
図書館の皆さん対策をとりながらの開館ありがとうございます。

萩尾望都さんっていうだけで何の情報もなく手にしたこの本。
『なのはな』

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コロナ禍は、震災後に通じるものがあると様々なところでいわれるし
わたし自身もそんな体感があります。
「生きているということ」を切実に感じるし
コロナ以前に他界している伯母や祖母のことを
脈絡もなくなぜかよく思い出していました。
「わたしはわたしを生きる」ことの想いを深める中で
欠かせない存在だからなのかもしれない。

この本『なのはな』は短編集で表題「なのはな」とその続編のほかに
放射性物質を擬人化した3作品がおさめられていて
どれもかなしくておそろしく、答えは出ません。

都知事選も終わりましたが、
いろいろなことをあきらめるわけにはいかないと思うのは
執着やエゴと呼ばれてしまうものでしょうか?
ますます経済優先でつきすすもうとする日本の姿を
これまで以上に当事者として違和感をおぼえています。

少し前に誕生日を迎えた友人が、
「あいかわらず、いつも何かに憤っているわたしですが」
とSNSで投稿していて、グッときました。

憤っていたい。
この気持ちって、なんでしょうね。
厄介だなって思います。
でも、厄介でいいやとも思います。

ただし。自分に但し書き。
あの人の何がかっこいいかってさ、そういう挨拶できるところじゃなくて
「今日はここらへんで」っていう去り際の潔さなんだよね。
たぶん、気持ちとの付き合い方も。
引きずらないの。
捨てないけどね。

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そうだ、『なのはな』読んだ人で知ってる人がいたら教えてほしい。
地元出身のシンガーが祭りで唄おうとしていた「アララ」の歌
さくらももこさんの「アララの呪文」ってそこらへんのこと
含んでいたりする・・・んですかね??


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