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KIM JAEJOONG「サセンタクシーへの警告メッセージに見るファン愛と社会的影響」

ジェジュンが20周年の記念ファンミ『I'M TWENTY』の最終日終了後、一部のファン(日本人という説のある)の乗ったサセンタクシー数台に追いかけまわされた事実と動画を公表し、サセンタクシーに対して「懲役になることを望む」とメッセージしたことが大きなニュースになっています。
彼は東方神起時代から、一部ファンの酷いサセン行為に悩まされ続け、過去に日本のTV番組でその実態について話したことがあります。
「20年間追いかけ回され、悩まされ続けてきた」と話し、「その関係を終了しよう」とメッセージし、今回のカーチェイスを録画したドライブレコーダーのデータと共に、数々の証拠や証言を自分の事務所であるiNKODEと日本のファンサイトJAEFANSにて集めており、法的措置も辞さない覚悟と考えられます。
今回の彼のメッセージには、そのタクシーに乗って彼を追いかけ回した張本人であるファンに対する非難のことばは全くありません。
あくまでも、そのような甘言でファンの気持ちを煽り、そのような行動に走らせたタクシーの存在に言及しています。
この彼のスタンスから、彼のファン愛と社会的影響について考えてみたいと思います。
冒頭部分だけ公開します。


「僕にはファンしかいない」

ジェジュンが肉親の愛情に溢れた家庭に育たなかったことは、非常に有名な話です。
4人の両親を持つことになった経緯は、当時、大きなスキャンダルとして取り上げられ、その後、ドキュメンタリー映画「ジェジュン・ザ・ロード」の中でも語られています。
韓国は、日本に比べて肉親の情に深い社会通念を持つ国だと感じます。
韓流ドラマには、肉親の愛情の深さや、そこから来る感情のもつれ、さらには妬みなどの醜い愛憎劇が繰り広げられるものを描いたものが多いですが、そのどれを取ってみても、日本人には少し理解しにくいぐらいの愛情を親は子供にかけ、子供は親に対しての服従と尊敬の態度を表します。
これらは、韓国という社会が、非常に「愛」というものに重きを置く価値観を感じさせるものでもあります。

彼が、ソウルに1人出てきてSMの練習生になった後も、生活に苦しくアルバイトを掛け持ちする為に、殆どレッスンに出られなかったことについて、「親からの援助を受けられない」という事実を言えなかった、という場面があったように思いますが、「子供が困った状況になれば、親が援助するのは当たり前のもの」というのが韓国の一般的社会通念です。
ですから、彼が生活に困窮し、せっかく受かった練習生のレッスンも満足に受けられなくても、その理由を話せなかったのは、自分の親がそういう親である、ということを知られたくなかったからなのかもしれません。

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