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J-JUN消えるファン



韓国音楽業界勢力図の変化

ジェジュンが韓国での地上波復帰を果たし、デビュー初の国内音楽フェスティバル出演、さらには、HYBE主催の音楽フェスティバル出演など、次々に韓国の音楽シーンに復活を果たしています。
この展開は、韓国の音楽業界の勢力図の変化によって、SM事務所が最強だった時代が去りつつあることを示しています。さらにSM内における支配構造の変化により、イ・スマン氏がSMを去り、彼を取り巻く状況は確実に変化しつつあります。


14年という年月は、十分過ぎる時間で、その間も諦めることなくソロ歌手としての道を歩き続けたジェジュンは、自身の音楽活動の場所を日本に見出し、勢力的に日本活動を行い、日本の業界の中で1つのポジションを築きつつあります。
一方、BTSの欧米での成功と共にK-POPは現在、さらにグローバル化を目指し、国内の音楽フェスティバルを日本を始め、アジア諸国で開催することによって、さらに海外ファンの取り込みを狙ってきました。
その流れの中で、日本で圧倒的人気を持ち、コンスタントに毎年ツアーを開催してきたジェジュンが、第2世代と呼ばれるK-POP世代で、いち早く自身の会社を立ち上げ、後進の人材発掘に乗り出したこと。さらには、日本を含むアジア全域でのオーディション開催などに着手していることは、K-POPのグローバル化の方針に沿ったものとして高く評価されていると考えられます。
これは、同じように今回、フェスティバルに出演するジュンスにも言えることであり、2人は、この14年、韓国内での逆境にもめげず、独自の道を歩み続けてきたことによって、「歌い続けること」「活動し続けること」「信念を持ち続けること」によって、オリジナルな存在になれる、ということを証明してきたと言えます。
そして、彼らは、第3世代以降のアイドル達に1つの方向性としてのロールモデルであり、レジェンドという憧れの存在になりつつある、と考えられるのです。

国内ポジションの変化による日本活動への影響

20周年記念ファンイベント「I'M TWENTY」は、昨日、マカオでの公演を済ませ、シドニーなどの国を回ることが発表されており、今後も彼が精力的にグローバルな歌手活動を展開していくことが予想され、21年目に自身を世界に押し出していく、新たなスタートを切ったと言えるかもしれません。

一方で、ジェジュンは、2月、3月に開催された日本での20周年記念ファンイベント「I'M TWENTY 」の中で「韓国での仕事のオファーがたくさん来ていて、お断りをしなければならないような有難い状況」「日本での活動が減る」「日本で毎年行ってきたツアーは難しい」という主旨の発言をし、今年、来年の日本活動の減少を示唆しています。
これらの発言は、日本ファンに複雑な感情をもたらしたと言えるでしょう。
それは、彼が本国でも望み通りの活動が出来るようになったことを素直に喜ばなければならないという感情と、そのことによって日本活動は必然的に減少するであろうことへの不安な感情が入り混じったものだと言えるかもしれません。

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