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デビュー20周年「東方神起が果たした役割と成果」(5人、そして2人、3人)後編

後編では、分裂後の2つのグループの辿った道筋と、日本活動に拘る理由、そして日本活動が彼らの価値観と人生に与えた影響などについて書いています。


分裂後のそれぞれ

☆東方神起のK-POP路線への転換とパイオニアとしての存在

分裂後も「僕達が東方神起を守る」と言って、彼らは東方神起というグループを存続させました。
彼らが守り抜いたから、東方神起は存在し続けることが出来たと言えるでしょう。
但し、グループのコンセプトは、分裂前とは大きく変わったと感じます。

分裂前の東方神起は、確実に現地化戦略を踏襲し、J-POP音楽を主体としたボーカルグループでした。
抜群の歌唱力をベースとした厚みのあるサウンドは、分裂後14年を経ても他の追随を許さず、その後、多くのK-POPグループが誕生しましたが、未だに彼らのサウンドを超える存在はいません。

しかし、5人から、メインボーカルを取っていた3人が抜けたことで、彼ら2人でボーカルサウンドというジャンルを継続することは不可能でした。
特に2人の得意とする分野において、ユノは明らかにダンスパフォーマンスが突出しており、チャンミンは、ボーカルに於いてもダンスに於いても、まだ成長過程にあったと言えます。
そういう2人がグループとして活動を存続させなければならず、また、分裂前のポジションを維持し続けなければならなかった状況は、非常に困難を伴うものだったろうと想像出来ます。

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