なんでもできる!わけじゃない
5歳のさーちゃんは、たぶん3歳の頃から定期的に歯医者さんに通っている。
明るく開放的、個室にはおもちゃも好きなアニメが流れるテレビもあって、はじめから全然怖がらなった。
診察台にひとりで乗り、「あーん!」と口をあけるのも3歳の頃からへっちゃら。
だから、今日の歯医者の予約も私と別々の部屋を予約していた。
ところが…「ひとりで座っとくなんてムリ〜!」と歯医者に行く前からさーちゃんがしぶる。ものすごーくイヤだという顔をして、なんで別の部屋なのよ!と文句を言いたげだ。
そんな顔をされても、もう予約してしまったし今さら変更もできない。
「いつもできてるやん!行くよ〜」と言って半ば強制的に連れ出した。
歯医者について、さーちゃんの名前が呼ばれるとやっぱり浮かない顔。たまたま私の診察が遅れたため、さーちゃんの部屋へ一緒に入った。
「大丈夫!大丈夫!」と声をかけると、苦い顔をしながらも診察台に上った。診察台にのぼると、さーちゃんの好きなディズニープリンセスのアニメか流れていて、ちょこっと笑顔になった。
やっぱり大丈夫!そう思ったときに私の名前が呼ばれると、さーちゃんが診察台から「タッチ〜」と手を伸ばして来た。まだ不安だったんだ。
ちょっとおませで、保育園のクラスでもしっかりものの存在。3歳から歯医者さんに行ってたし、ひとりで診察なんてへっちゃらと思ってたけど、ときどき不安になることもあるよね。
そんな当たり前のことに、気づかずごめん!
さーちゃんは、まだ5歳。
いつでも、なんでもできるわけじゃないってこと、忘れないようにするよ。
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