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Without baby

いま、必要があって、赤ちゃんの写真を見ながら、赤ちゃんの絵を描いています。
ネットって、便利で、たくさんの赤ちゃんの写真がすぐ集まり、いろいろな子のかわいい姿が見られます。
この子、かわいいなー、こっちの子もいいなー、と見ていると、どの子を選んで描いていいやら、わからなくなります。
ほんとに、表情も、目も髪もその子だけのもの。
この小さいときに、もう個性は出ています。
いつか、だれかが、赤ちゃんの顔を見分けられるのは、母になった人だけ、と言っていました。母親にしか見分けられないよ、と言っていて、ちょっと憤慨しました。
だって、わたしは子どもはいないけど、赤ちゃんの顔なら、新生児でも見分けられます。小さい頃から赤ちゃんが好きで、近所の赤ちゃんを見に行ったりしていましたから。
わたしは自分の両親にいい感情は持っていないのですが、友だちに、「あなたは親になってないから、親の気持ちがわからないんだ」といわれ、彼女は2児の母、でわたしは子育ての苦労をいっぱいしてきたのよ、いいたげでした。わたしのほうがえらい、というオーラまであって。
わたしに子どもがいたら、我が子にあんな冷たい態度をとること、冷たい言葉を浴びせること、そんなことをする気持ちがわかったのかな、と思いました。
世の中が多様性を謳っても、子どもを産んでいない女は、やはりどこかで一人前でない、と思われていそうです。
わたしは、子育てにたいへんな思いをしているお母さんを応援する気持ちはあるけれど、子どものいないつらさは、どこへも吐きだせないものだとは、あまり知ってはもらえていないようです。
だって、言えないでしょう。
聴いてもどうしたらいいかわからないでしょう。
だから、言わない。
赤ちゃんの絵はむずかしいです。本物の赤ちゃんだったら、もっとかわいいのでしょうけど。
そして、もっとうまく描きたいなあと思った日でした。

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