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鏡のなかの言葉(定期購読)

映画監督松井久子が編集長となり、生き方、暮し、アート、映画、表現等について4人のプロが書くコラムと、映画づくり、ライティング、YOGA等のワークショップ、そして編集長がお勧めする…
1.映画監督松井久子と読者との双方向コミュニティに参加できる。2.ワークショップ(書くこと、映画を…
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松井久子のNoteマガジン「鏡のなかの言葉」

ごあいさつ桜が散り、紫陽花が咲くのを待つ間、樹々の葉はウイルスの脅威などなんのその季節のめぐり通りに耀いています。 そんな5月21日。特別な誕生日を迎えました。 あの人と逢いたい、でも逢えない…。 Stay Homeで、そんな淋しさのなかにいたとき、かつて映画をつくるたびに全国の皆さんと繋がっていた、あの懐かしい頃を思い出していました。 『折り梅』のときは約480人、『レオニー』のときは約4700人の人びとが  私の映画に関心を寄せてくださって、寄付を頂いたり前売りチケ

自分史エッセイ「いのちをいただく」

気がつけばすでに9月が終わろうとしていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。 このnoteでこれまで6回にわたり、自分史の定義や書き方のテクニックや基礎知識についてお伝えしてきましたが、テクニックや知識だけでは「自分史という視点」を、今ひとつイメージしずらい方もいるのではないかとか、頭ではなんとなく理解はしたものの、その視点を忘れがちになってしまうという方も多いのではないかという懸念もあります。 そこで前回もお伝えしたとおり「自分史という視点」をもとに、私ヤナギサワが、

自分史という視点の楽しみ方06:「パーソナルブランディングと自分史」

みなさんこんにちは。お久しぶりですがいかがお過ごしですか? 私は熱中症というものに、記憶するかぎり初めて本格的にかかり、ここ10年来なかった体調不良で1週間ほど無力化していました。 まあとにかく頭痛がひどく、熱がこもってダルい。まさに身体全体がオーバーヒートするのが熱中症なのだと実感しました。 妻が作ってくれた自家製ポカリスウェットを1日1リットル以上飲み、夜中に3回もトイレに行きながら氷枕で冷やしながら寝るという日々が毎日続いて本当にキツかったです。 今日はようやくこれも

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自分史という視点の楽しみ方05

もう聞き飽きたし言い飽きたでしょうけども、本当に暑いですね。 夕方になると雷とゲリラ豪雨が発生しやすくなるうえに、こういう年は台風がまとめて秋に来るとか。気候変動の影響を実感する日々です。 さて、自分史という視点の楽しみ方もすでに5回目になりました。 時代の転換期である今こそ、私たちがどう生きたかを残すことが、自分だけでなく親しい人、そして社会に大きな価値があるとお伝えしてきました。 しかし日々忙しく生きていると、そうした視点をつい忘れがち。 常に自分の周りで起きているこ

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つくり手であること 04*塩の存在

2020年の梅雨は、もやは雨期と言えるほどの長雨。実母をはじめ、日本中の誠意ある農家さんたちもなかなか大変そうです。どちらかといえば能天気な我が家でさえ、ひと月に4回もコインランドリーで洗濯物を乾かすことになろうとは、なんだかちょっと、世界が尋常じゃないことになってる空気を否めずにいます。 この状況下でさらに、座ってする作業時間が多くなり(これを書いている今も椅子に座っているわけですが)わざわざ意識的に体を動かさないことには、体内にも湿気が溜まってることを実感する始末。結果

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自分史という視点の楽しみ方04

今年は本当に梅雨が長いですね。 もはや「梅雨」というよりも「雨季」というほうがピッタリ。 私が子どもの頃、日本は「温帯気候」と習った記憶がありますが、もはやここ近年では「亜熱帯気候」の国になってしまった感があります。 これからどうなってしまうんでしょうか。 さて、自分史という視点の楽しみ方も4回目となりました。 みなさん、日々の生活を「自分史視点」を意識して生活されていますか? 少しずつでも構いませんので、自分というひとりの人間が生きるドラマを、客観視し、冷静に見る視線をも

つくり手であること 03*腸と意識

小学校の低学年だった頃、母が突然、山伏の修行に出ていきました。 専業主婦だった母が、私だけでなく、高校生の兄、公務員の父、姑にあたる私の祖母、そのほか彼女の暮らしの全てを置いて、山形県の羽黒山に籠り、しばらくしたら修行を終えて帰ってきた、ということがあったのです。 そのことをつい先日、実に30年近く経って思い返していました。 なんだったんだろう、あれは。 振り返ればあれは、父が亡くなる6〜7年前のことで、でも、すでに父は担当事業が振るわなかったストレスで酒量が増え始め

自分史という視点の楽しみ方03

今年も梅雨前線が猛威を奮って熊本などに大きな被害が出ました。 被災された方々に、心よりお見舞い申し上げつつ、そうした方々が今回のことを自分史として残すことが、これからの生活を新たに考えるきっかけになり、多くの方々が未然に災害を防ぐ教えとして残ってほしいと願うばかりです。 さて、前回は「自分史とはなんぞや?」というテーマで書かせていただき、そのポイントは「自分の人生を客観的に捉える視点と、その軌跡の作品性」であるとお伝えしました。 そこで今日は「自分史ってどんなところがいいん

自分史という視点の楽しみ方02

みなさんこんにちは。今年は梅雨らしく雨の日が続きますね。 ここ近年は空梅雨でいきなり猛暑だったので、ちょっとありがたい気分もありますし、年齢からか、梅雨を楽しめる感覚というのも分かるような気がします。 さて、先日の自分史という視点の楽しみ方01では、自分史ということばが生まれた経緯や、社会での認知についてお話しました。 そこで2回めの今日は、そのもの「自分史とはなんぞや?」ということについてお話したいと思います。 自分史の肝は「視点と作品性」いきなりのっけから、分かるよう