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鏡のなかの言葉(定期購読)

映画監督松井久子が編集長となり、生き方、暮し、アート、映画、表現等について4人のプロが書くコラムと、映画づくり、ライティング、YOGA等のワークショップ、そして編集長がお勧めする… もっと読む
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2021年5月の記事一覧

ザワークラウトは広義的な意味での社会変革だと教わった 【つくり手であること】

今朝、とあるオンラインサロンにお呼びいただきました。生き方や暮らし方、家計のことなどをテーマに、今まさに生き方を変えようと動き出した方々の質問に答えたり、他のゲストの方の意見に感銘を受けたりしたことで、zoomから退出した後も、自分が生き方をシフトした頃のことを思い返しました。 同時に、フリーランスになりたての頃にお仕事を依頼してくれた方々のお顔を思い出して、当時の未熟さを謝りたい気持ちと、何よりも信頼してくれた感謝で感無量になったりして。 自分も改めて、誰かの再出発や決

みどりの指に憧れてみどりのカーテンを待っている 【つくり手であること】

英語の慣用句に、green finger もしくは green thumb という表現があります。直訳すれば「緑の指」「緑の親指」、意味は「ガーデニングの才能」のこと。植物と上手に接する手を持つ人を表すときに用いられ、小さな家庭菜園がまったく理想に程遠いわたしにとって、喉から手が出るほど欲しいものでもあります。 今の家は中間山地のため湿気が多く、ただでさえ地球全体の気温が上がっているのに輪をかけて、夏の暑さはものすごいことになります。自宅が職場でもあるためエアコンはあります

稲木紫織のアート・コラムArts & Contemporary Vol.24

友人の旅好きな手芸アーティスト、松下あつこさんは布を使ったバッグやブローチ、ターバンなどを、アイルギブ(aillugib/I will giveから派生した「あげるもの」という意味)というブランド名で制作している。彼女の作品の中で最も人気が高いのが、くまのぬいぐるみ“くまポフ”だ。単なるぬいぐるみを超えて、独立した存在感で一人歩きする“くまポフ”の魅力は計り知れない。 くまポフたち 2016年には、ロサンジェルスのギャラリーで、“くまポフ”100体を展示する個展が開催され

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つれづれ日記23 田村正和さんの思い出

 最近はよくそういうことがあるのだけど、自分と歳の変わらない方、それも昔々お仕事でご一緒した方の訃報に触れるたび、私のいのちもいよいよカウントダウンに入ったのだなと感じる日々です。 でも、その想いはけして悲観的なものではなく、むしろ自分の命の終わりをゆっくりと受け止める時間のように思います。  先日亡くなった俳優の田村正和さんとも雑誌時代に何度かお仕事をご一緒させていただきました。発刊からとても短いうちに廃刊になってしまった『スタア』というグラビア雑誌がありました。  その雑

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自分史コラム 人の自分史に励まされた

この世の中、多くの人が「できるなら他人の役に立ちたい」とか「他人を元気づけてあげたい」ということを漠然とでも考えているんじゃないかと思います。自分はそう思いたい。 ただそうは言っても、それを狙って実現するのは簡単じゃありません。 なにより自分自身に、その思いや状況などを含めた準備がないといけないし、それを相手が感じ、受け取ってくれるかどうかだって分からないから。 そんな私は先日、あるご夫妻に、心から励まされました。 もちろんそのご夫妻はそんなことを狙っていたわけではありま

LEONIEとマイレオニーの旅12 番外編③

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稲木紫織のアート・コラムArts & Contemporary Vol.23

STAY HOMEを心豊かに… 別世界へ連れて行ってくれる 愛しの音源たち 長い引きこもり生活を癒すには、わずかなひとときでも現実逃避させてくれて、別世界へワープできる音楽に勝るものはない。巷に溢れている音楽だと、コンサートに行けないことを思い出してしまうし、トリッキーに明るいだけでも現実との違いが苦しくなるし、シュール過ぎても腹が立つ。 グレゴリオ聖歌成立以前、6~7世紀頃から歌われていたモサラベ聖歌が大好きで、中世にワープしては、そのプリミティブで独特の旋律に癒されて

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LEONIEとマイレオニーの旅11

カバー写真は、ニューヨークのセントラルパークとプラザホテル。 どんな仕事でNYに滞在しているときも、私にはマンハッタンで特に好きな場所があった。毎朝のように歩いたセントラルパークと、散歩の最後に必ず<ストロベリーフィールズ>でを静かな祈りのときを過ごしては、何かいいことがあった日に、5番街側の角の門を出るとプラザホテルに立ち寄って、ちょっと豪華な朝食を奮発したものだった。 プラザホテルのアメリカン・ブレックファストで特に忘れられないのが、口の中でとろけるようなスクランブルエ

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『不思議なクニの憲法』から6年目の憲法記念日に思う

憲法記念日をどう過ごそうかと考えて、いくつかの選択肢の中から、<リベラル日本研究会>が主催する東京・世田谷区の立憲民主党区議会議員・中山みずほさんの『ジェンダーと格差』と題したオンライン講演会に参加した。 素晴らしかった! どう素晴らしかったかというと、まずは中山みずほさんの明るく聡明なキャラクターで、講演がとてもわかりやすく、楽しく聴けたこと。その生き生きとした話ぶりは、学者や法律家の講演とひと味違って、彼女が仕事のなかで日々触れている地域住民の生活に根ざした問題や、彼女

自分史コラム せめて今日くらいは憲法を感じたい

今日5月3日は憲法記念日です。 普段の生活のなかで「憲法」に触れることってほとんどないですよね。 でも現在の日本国憲法は、76年前、実に310万人以上の日本人が犠牲になった第二次世界大戦の反省のもとに生まれた、と思ったら、いてもたってもいられなくなり、せめて今日くらいはこれを読んでくれる人と一緒にその重さを感じたいと、これを書くことにしました。 そもそも憲法ってなに?最も知っておかねばならないことまずはこれがないとはじまらない、と調べていて発見した下記サイト。 憲法とは

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