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馬鹿みたいに空がキレイだぜ

タイトルはHump Back の「拝啓、少年よ」からとりました。なぜなら今日はザトウクジラ(Humpback whale)を見に行った日のことを書くから、そして私が唯一知っているHump Backの曲がそれだから。でも今調べたらバンドの方は普通に「猫背」の意味由来らしかった。失礼いたしました。

今日は(私比)写真多めです。そして内容は薄めです。

バスと電車と路面電車を乗り継ぐこと2時間弱。乗る予定だった電車は7分遅れてきたし(ここでは遅延なんて日常茶飯事だろうと構えていたからお詫びのアナウンスがあったことに驚いた無礼者)、G Link というゴールドコースト内を走る路面電車は冷房が効きすぎていて極寒だったけれど、10時過ぎに無事サーファーズパラダイスに到着。

が、なんだか様子がおかしい。私の苦手な音がする。もしや、と思って空を仰ぐと目に飛び込んできたのはアクロバティックな動きをしている飛行機たち。なんとこの日は Pacific Airshow と呼ばれる航空ショーの開催日だった。完全に計算外。8月中に開催されることは一応知ってはいたものの日程なんて調べてみようとも思わなかった。有名な"SURFERS PARADISE" と書かれたアーチ型の看板の周りにはショーを宣伝する幟が立ち並び、普段であればくぐることができるところがチケットもぎりブースになっていた。

下の方に映り込んだ大量の人を切り取った結果このサイズになりました

どうやらビーチが有料観覧席にされていたようで、この先は一般客立ち入り禁止。とは言えビーチに入らずとも、飛行機の様子は普通に見える。有料エリアの屋台に行きたいだとか、ビーチで寝転んで見物したいだとか、そういう意思がないのであれば無料エリアからも十分楽しむことができるショーだと思う。

私は航空ショーにはあまり良い思い出がないので5分くらい眺めて早々に離脱。航空機オタクの父に連れられて幼い頃には色々なショーを見にいったたけど、あの爆音と人間の圧に参ってしまうのは年をとっても変わらないらしい。

サーファーズ中心地から少し離れてみることにした。

これはwi-fiを司りしカモメ

少し歩いたところで、聞いたことのある店名を掲げている看板を見つける。

地元の方にも人気のカフェらしい

今日はどこかでブランチをする、ということだけは心に決めていたので、それほど混んでいなかったこともあってここで良いかなと思いすぐに入店。

頼んだのはこれ、エッグベネディクト

具材が ベーコン/ハム/サーモン/ほうれん草とマッシュルーム の4つから選べて、肉が苦手な人間としてはとてもありがたかった。

この日最大の目的であったホエールウォッチングツアーの集合場所に指定されていた港は、ここから4kmほど。案内メールにはサーファーズパラダイスから乗るべきバスの説明が書かれていたが、どうにもバスに乗る気分にはなれなかったので歩くことにした。

普通の道を数分行くと有料観覧席の端っこに到達したので、ビーチに降りてみる。海沿いをひたすら歩く。

眺め、ずっとこんな感じ

途中、あまりにも暑くてジェラート屋さんに寄った。

レモン

ちなみに普段は好んでレモン味のものを選ぶことはまずありません。この日はなんだったんでしょうかね、さっぱり感を欲していたんですかね。

13時前に港に到着。少しの間待機列に並んでから、13時に乗船開始。買っていたチケットが学割チケットで受付時に学生証が要ると書かれていたから手元に準備していたのに何も確認されなかった。下の名前を言っただけ。緩いね〜? と思いながら船に乗り込む。

港からもエアショーの様子が見えた

13時半、出港。まわりが家族連れとカップルばかりで少々肩身が狭い。まあ私が今日見に来たのは人間じゃなくてクジラだしな……と思いつつ水平線を眺める。スタッフさんが、今日は午前の方のツアーは運が良かった(たくさん/近くでクジラを見られた)のだと話していて、若干不安になってくる。1日の中でツアー2回ともコンディションが良いことってなさそうじゃない?知らんけど。

沖へ進んでいくこと数10分、船の動きがとまってひたすらクジラの姿を探して目を凝らす時間が始まる。船長さん曰くクジラは6分おきに水面から顔を出すそうで、だから一度見かけたらもう6分はその同じ場所で待機するよ、とのこと。ただ今調べてみてもザトウクジラの息継ぎが6分であるいう説明を見つけられず、あれ……? となっている。

クジラは大きな音に関心を示して寄ってくることがあるそうで、船長さんの「騒音だそうぜ!!」の声を受けてみんなで拍手してフーフー言う時間が幾度となくあってちょっとシュールだった。相変わらず鳴り響き続けていた飛行機の音を受けてスタッフさんが「クジラたちは普段はしないあの音をなんだと思っているんだろうね」と言っていたりも。

クジラを見かけては6分待機、もう1回見てから少し移動、という流れを5、6回はやったんじゃないかな。ここから画像サイズがまちまちなのはほとんど動画からの切り抜きだからです。ズームしてた分画質も悪い。

ブロー(潮吹き)1
ブロー2
尾2

最初に見かけたクジラは子どもを連れていたらしいのだけど私の位置からは見えなかった。1番近くにクジラがいたらしいときも私は船の反対側にいて見逃した。ついでに港へ戻る途中でイルカもいたらしいのだけどこれまた私のいた場所が悪くて見えなかった。総合的に見てもスタッフさん曰く「今回はちょっとアンラッキーだったね」らしい。え、でもかなりの数見られたけどな!? と思ったけれど、運が良い時はもっと至近距離で見ることができるらしい。

船から見たゴールドコーストの街並み

出港から2時間ほどで元の港に戻ってきた。遅くまで遊び回る気は一切なかったので、すぐバス停に向かって帰路に着く。

帰りの電車から見た夕日

総括、生まれて初めて野生のクジラを見ることができたので私としてはそこそこ満足です。海とかクジラとか、「自分の手には到底負えないでっかいもの」に触れることでのみ得られる刺激って確かに存在すると思う。

ただ、ひとつ。詳しいことは書かないけどパニック持ちに船はちょっと危険。そういやいろいろ悪化させてから小さい船に乗るの今回が初めてだった。酔い止めは飲んでたしそもそも小さい頃からばんばん乗せられていたおかげで船には割と耐性がある方だと思ってたから、後半の微妙な体調の悪さが酔いなのか発作なのかただの予期不安なのかよくわからず、新感覚……でしたね……(新商品の謳い文句みたいなこと言わないで)。頓服は持ち歩いてるけど酔い止めと併用していいのかわからないって言うのも誤算だった。油断してた自分が悪いけど自分のキャパは自分で見極めようね〜〜自戒。それが簡単にできたら苦労しないんだけども。

とにかく私にしてはかなり活動的だった1日でした。9日間の休みの間に丸1日出かけたのはこの日だけ!! おそらく次またしっかり出かけるのは学期が終わってからになるでしょう。

クジラたちへ、会ってくれてありがとう。

大変よく歩きました


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