猫と暮らせば
東京の桜も満開を過ぎました。1カ月半ほどご無沙汰していまして、とても久しぶりのnote投稿となりました。
実は2月28日、わたくし3歳の女の子の里親になりました。大きな瞳、すらりとした手足、形の良い耳、つややかな毛並み、長いしっぽにピンと伸びた立派なおひげの・・・猫ちゃんの里親です。
この写真、Facebookに投稿したら、聖母のようだとコメントもらいました。たしかに似てる? 見れば見るほどそっくりかも! マドンニャ!
今年の年明けに猫が飼いたいと思って、それから猫活を始めまして。最初はペットショップをのぞいていたんだけど、色々調べるうちに保護猫を引き取ろうと決めて、それから保護猫カフェに行ったり、譲渡会に参加したりして、ついにわが家に猫がやってきたのでした。
それから1カ月。日々の出来事をnoteに書き記していこうと思っていたのだけど、、、いやいや、いやいや。はぁ~(ため息)。あのですね、これがなかなかのお転婆娘でして、私の生活は猫中心に回り始めて。このひと月、文章を書く時間がまったく取れないわけじゃなかったのだけど、いろんなことがありすぎて、落ち着いて思索にふける余裕がないと言いますか…。
あれは猫ちゃんが来て2日目。さっそくコタツ布団に粗相をされ、まだ3月に入ったばかりなのに早々にコタツを片付ける羽目になり。「コタツムリ」の私はホームポジションを奪われた形となって、そこから慣れた生活リズムが変わってしまい。
深夜の運動会では、雄たけびをあげて部屋中を駆け回り、カーテンに向かってジャ~ンプ! オーマイガー! と思う間もなく、私のお気に入りのカーテンには大きな穴が…。ううう、いつかこんな日が来るんじゃないかと思っていたし。もう10年も使ったカーテンだから、買い替え時ではあったし。どんなにお気に入りのカーテンでも、いつかは手放す日が来る。私はこの子から手放すこと、赦すことを学んでいるんだ、この子はそのために私に遣わされたんだ…などと悶々と考えて、その日は朝まで寝付かれず。以来、寝不足の日々。
夜な夜な遠吠えのような夜鳴きでおちおち寝てもいられず、こんな大声出して近所迷惑になるんじゃないかとヒヤヒヤし。親しくしているマンションの真上のお宅にイチゴを2パック持って「実は猫を飼いまして」とお詫びにいったら、奥さんに「あ~ら全然聞こえてないわよ!」と言ってもらい。イチゴのお返しに夏みかんを3つもらって帰った玄関先で、ああよかったとへたり込み。
ある日、私がzoomミーティングに集中している最中に、するりと寝室に忍び込まれて(ドアを閉め忘れていた)、羽根布団に粗相をされて。布団をクリーニングに出し、それでもまだ臭うなと思ってよく見たら、シーツに小さなシミ2つ。ああっ、キミは布団の中にも潜り込んでいたんかい! いずれ猫と寝るのが楽しみだったけど、どうも柔らかいものを見つけると、その上でオシッコしちゃう習性があるらしくて、一緒に寝るのはあきらめて。
それでも「布団に防水カバーをかければいいのでは!」とひらめいて、さっそくアマゾンでポチり。翌日、届いた防水カバーを洗いたての羽根布団にかけて、「さあ、今日は一緒に寝ようね~」と猫を呼んで、脱いだセーターを何気なくベッドの上に置き、洗面所でコンタクトをはずして歯ブラシに歯磨き粉をつけて戻ると、私のウールのセーターにはホッカホカのオシッコが…。オーマイガー! 防水カバーをかけたのに、わざわざ、あえて、そこでする!? こうして猫と寝るのはあきらめて、夜中に泣きながらセーターを洗濯しましたとさ(カシミヤじゃなくて心底良かった…)。
なんか、大変なことばかり書いたけど、控えめに言って、メロメロです。
せっかく買ったおもちゃにそっぽ向かれても、苦労して取り付けたキャットタワーより、その隣の押し入れが大好きでも、しょうがないなと笑って許してしまう。だって相手は猫だもの、コントロールできないよね、と。ちゅーる(猫が大好きな液状おやつ)をあげると、あまりに思い通りになるので、逆にこわくなってしまう私だった(たまにあげるけどね)。このおおらかさを人間相手にも発揮できれば、もっと私のまわりは平和になるだろうな。
ひと月経った今では、遠吠えのような夜鳴きもなくなり、昼間しっかり遊んであげるようにしたら、夜の運動会もしなくなりました。猫を飼いたいと思った当初、私は自分が大人しい猫とまったり過ごすのが好みなのかと思っていたんだけど、実はそうでもないということが判明。今ではこの子の狩猟本能を満たしてあげるのが楽しみで。獲物を狙うときの姿は真剣そのもの、俊敏な身のこなしは本当に美しいし、捕まえたおもちゃのネズミをくわえて歩く姿なんか、野生を感じて惚れ惚れするわ。
この1カ月、コタツとかカーテンとか、手放せないと思っていたものへの執着が薄れていき、サンバのリズムでおもちゃのネズミを振り回したり、♪ニャーゴロゴロニャーララーララーラゴロゴロニャーンと、白鳥の湖のメロディーを口ずさみながら猫をなでまわしている自分の変人ぶりも楽しめつつある今日この頃です。
猫の名前は玉美ちゃん。茨城県の小美玉市で保護されたことにちなんで保護主さんがつけた名前をいただきました。いとしいものは二音で呼びたくなるもので、日頃「たまちゃん」と呼んでいます。今も私の足元のホットカーペットの上で、長くなってすやすや寝息を立ててます。私もたまちゃんも、ようやくお互いの存在に慣れてきたところ。たまちゃん、これから仲良く暮らしましょうね。
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