合唱ピアノの譜めくりスト|2021/06/27の日記
今日良かったことは、合唱団のアンサンブルにピアニストの譜めくりとして参加して楽しい時間を過ごせたことです。
思いがけず、母校の合唱団で譜めくりをしてほしいというお話があり、練習に参加してきました。ピアニストはプロの方で、私が現役のときもお世話になった方でした。
譜めくりとして横に座り、特等席でピアノを聴くことができました。本当にすごい人って弾いてる姿もかっこいいんだなあと思いました。実際にはピアノから音が出ているのですが、全身で音楽を奏でている感じ。すごかった。
「譜めくり」というとピアノをやっていない方にはピンとこないかもしれませんが、ピアニストの近くに座っていて曲が進むのに従って楽譜をめくる係のことです。
楽譜をめくるだけと聞くと簡単そうですが、これが結構な緊張感のある係なのです。演奏を聞きながら楽譜を目で追い、適切な位置まで演奏が進んだら椅子から立ち上がって楽譜のページをつまみ、ちょうどよいタイミングでページをめくって椅子に座る。これを繰り返します。
難しいのは、曲の流れに悪影響を及ぼさないようにしなければならないことです。曲が静かになるところや休符で緊張感のあるところで立ったり座ったりページをめくる音を立ててはいけません。指揮者や歌い手から睨まれます。
また、当然ながらピアニストのじゃまになってもいけません。ピアニストの左側に座るならページをめくるのは左手で行い、極力離れた位置から行います。ピアニストから見るとどうしても譜めくりが視界に入ってくるので気になります。できるだけ気配を消すことが望まれます。
手順を間違えないのと同時に、ページを飛ばしてめくってしまったり楽譜を落としてしまったりという大事故を防止しながらめくらなければなりません。「譜めくり」、演奏こそしませんが失敗したときの目立ち具合は半端ではなく、めっちゃ緊張感あるっていうことがわかっていただけたでしょうか。
まあそれはそうとして、今日は母校合唱部の合唱を聴けたというのもよかったことでした。気軽に練習見学に行ける状況でもないし、本番も少ないので聴けてよかった。やっぱり仲間たちで集まって音楽をやるのはいいですね。
身ひとつを持ち寄って、息を合わせて音楽を作るというのが合唱の魅力です。体が楽器、持って生まれて磨いてきた声がその人の楽器の音なのです。
声はずっと磨いていきたい。合唱、ずっと続けたいなと思います。