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地方の小規模シュタイナー学校設立前夜

今からちょうど7年前に私のシュタイナー学校づくりは始まりました。

私の現在の職場は、もともと長いこと大人のシュタイナーサークルでした。手仕事をやったり、オイリュトミーの先生をよんでクラスを開いたりしていました。

私がそこにやってくる3、4年前、ある時、そのサークルで親子クラスを開こうということになり、ベテランの幼児教育の先生がそこに招待され乳幼児のための親子クラスがまずできました。

その親子クラスに集まった保護者の中に、たまたま運営能力のある人達がいて、次にシュタイナー幼稚園をつくろうということになりました。設立メンバーの何人かはシュタイナー幼児教育の教員養成講座に通い、メンバーの中から保育士を立てて、ある段階で一般社団法人になりました。はじめは5人くらいの子どもから始まったと聞いております。

その後、少しずつ人数が増えて、一時期は12人くらいになった時もありました。小さな幼稚園ですから、運営は楽ではなく、事務作業や用務作業は保護者のボランティアです。様々なアクシデントもありましたが、少しずつ幼稚園らしくなっていきました。幼稚園が成熟してくるとともに、「学校も欲しいね」という話になり、メンバーの一人がシュタイナー教育の教員養成講座に通うようになります。そこの教員養成講座のスタッフが私の古い知り合いで、当時フラフラしていた私をそのグループに引き合わせてくれ、私はそこで仕事をすることになります。

私が今の職場へやってきたのは、現在6年生の私のクラスの子どもが、ちょうど幼稚園の年中さんの1月でした。私はすぐに学校づくりの仕事に入る予定でしたが、保育士さんが一人体調不良になり急遽保育の助手として子どもの保育をすることになりました。これは今でも貴重な体験として私の記憶に残っています。幼児と小学校の1年生との間にはとても大きな違いがあるんですよ!

どんな違いかというと、幼稚園の時にグダングダンで、「この人たち大丈夫だろうかー」と思っていても、小学生になった途端にちゃんとした子になったりするんですよ。私もリアルにこれを見ていたので本当にびっくりしましたね。だから、「学校入って大丈夫かなー」なんて心配しすぎなくても大丈夫なんですねー。

そうして記念すべきわが学園はじめの1年生は私と5人の子どもたちからスタートしました。なんだか大海原に小さな小舟で漕ぎ出していくような気持ちでしたね。この時の不安と期待の入り混じった気持ちは忘れないですねー。今じゃすっかりすれっからしですけどねー(笑)。

          




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