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Kowa/SIX - フィルムカメラレビュー

120mm 一眼レフカメラ
1968年発売
レンズ:Kowa Prominar 80mm F2.8(4群5枚クセノタール型)
シャッター:B、1~1/500
焦点調節:(1.0m~∞無限遠)
露出計:なし!
サイズ:W138 x H120 x D152
重さ:1700g


選んだ基準としては
・Flickrで作例を見つけて惚れる
・製薬会社でもあった興和(コーワ)の作るカメラ、という一風変わったカメラ
・ いわゆるプアマンズハッセルブラッド。ほんとの一流高級カメラでない感じがグッとくる


今回ご紹介するカメラは、自身3台目の120mmカメラのコーワシックス。自分のカメラ収集の信条の一つであった「軽いこと」からは程遠い1.5キロオーバーのカメラです、、、。
縁があって自分の手元にやってきたこのカメラ。ウエストレベルファインダーを覗き、シャッターを切ると、ガポッ!!という音とともに画面が真っ暗になります。一眼のミラーが上がったままになる仕様らしいのですが、これがとても新鮮で自分の捉えたいシーンをカメラの中に閉じ込めるような感覚をおぼえます。ファインダーの中にプリズムはないので、二眼レフと同じくファインダーは左右反転してみえるので、こちらは慣れが必要。

そして興味を前々から持っていたのは以下の方たちの素晴らしい作例でした。キレキレシャープではなく、立体感ととろけるボケ。プロミナーレンズはすごい。

TAT_hase!'s Kowa/SIX album

Rachel Walther's Kowa/SIX album

12枚しか撮れないブローニーフィルムをじっくり撮るには打ってつけのカメラです。しかしながらとてつもなく重い。肩への負担が尋常じゃないので気をつけてください。

実は最終的に壊れてしまい、修理代が手に入れた費用よりもうんと高かったので泣く泣く手放したのでした、、、。設計上たくさんの遮光モルト(黒いスポンジみたいなの)が使用されており、定期的にオーバーホールしないとそれが悪さして壊れるそうです。結構ケアに気を使うので、もし手に入れる際はお気をつけください。それではいくつか作例を!

夕暮れ時の家の近所の鶴見川付近でテストシュートしました。色味はこってりしているように思います。ボケもいい感じ。

変わってこちらは月島から築地あたりまで歩いた時のもの。月島のメインストリートと交差するたくさんの細路地が素敵なんです。最後の一枚は築地本願寺の中ですね。

変わってこちらは横浜の天王町の繁華街とその周辺。レトロで香ばしいシーンに溢れています。また行かないとな。

最後は横浜山下公園にある氷川丸とその界隈です。氷川丸の中は本当にフォトジェニック。保存状態も良く、現役の頃の匂いがぷんぷんするので大好きな場所です。


次回もコーワのカメラのご紹介。旅は続きます。



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