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バイオリンという1本の糸から紡がれる物語 書く習慣 Day17

「ひーちゃん、他大生だったの?」

そう、私は駒澤大学生でありながら、
法政大学交響楽団に籍を置いていた。

そして、卒団するときには、
後輩達からは法政大学生と
思われていたのだ。

いや、もしかしたら
まだそのことを知らない後輩も
いるのかもしれない。

それくらい、
学生時代の長い間、
交響楽団のたまり場、
通称「ラウンジ」にいた。

バイオリンの練習はもちろん、
CDを聴いて楽譜を読み込んだり、
他の楽器を弾いて遊んだり。

それも、大学3年生の
冬休みすぎくらいから週5はいた。

アルバイトは駅員をやっていたので、
朝と泊まり勤務だから
その間は割と自由に使える。

本学の歴史学科でも、
順調に単位が取れていたので
4年生はゼミだけだった。

だから、
演奏会の学生エキストラとして、
他の大学の楽団に顔を出させてもらい、
交友関係も一気に広がった。

3ヶ月に4回くらいのペースの
売れっ子みたいに出してもらえた。

私にとってバイオリンは
糸みたいなものだ。

学年を縦糸、他の学生を横糸とすると、
それぞれの人物に絡み合い、
1つのオーケストラの
色んな楽器の様に語り出してくれる。

かつては、
スイミングクラブで
1人で楽しむ、苦しむ、喜ぶことが、
バイオリンはみんなでやることを
教えてくれた。

私にとっては、
今やなくてはならないもの。

社会人になってからも、
その糸はますます
物語を紡ぎだす。

たまにこんがらがったりするが、
その時はほどいていけばいい。

とても大切なものだ。

おわり。

いしかわゆき『書く習慣』
1ケ月チャレンジ
Day17 あなたの1番大切なモノ

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