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いくつになってもいくつもの沼:談話室#6日目

こんにちは、冬原水稀です。

「沼」。

と、聞いて何を思い浮かべますか?
恐らくですが、自然の中にあるごく一般的な意味としての「沼」よりも、もっと色濃く別の意味がチラついたのではないでしょうか。そう。

「深く沈み没頭するほどに好きなもの・分野」としての「沼」。

ある辞書の「沼」項目にはこう書いてあります。

1 湖より浅い水域。ふつう、水深は5メートル以内で、フサモ・クロモなどの水中植物が繁茂する。

2 俗に、趣味などで、夢中になったり深くとらわれたりする対象。泥沼や底なし沼に入り込んで出られなくなる状態にたとえたもので、「沼にはまる」「カメラ沼に落ちる」のように用いる。

『デジタル大辞泉』より

辞書にも書かれちゃってるよ。

でもこの言葉凄いですよね。すごく的を得ているというか、納得してしまう。好きなものに沈む感覚ってまさに沼なんですよ。

今日は、そんな沼……どこに転がってるか分からないぞ気をつけろーッ!!というお話です。


年を取るごとに、「新しいもの」を好きになっていくのって難しいですよね。

よく世間一般的に「好きになるのに年齢は関係ない」と言われます。それは事実だと思います。しかし難しいのもまた事実だと、多くの人が考えているのではないでしょうか。
私が考える理由の一部分は以下のようではないかと。

  • 子どもの頃のような好奇心が単純に消え失せている。

  • 新しいものに手を出す労力がどことなく億劫。

  • それ以前に一生モノの「沼」にハマっているので、これ以上は正直いらない。これ以上はヤバい。色んな意味で。

  • ちょっと興味があっても時間とお金が無い。特に前者。

かくいう私も、もう「この先『沼』なんてないだろうな~」なんて思っていました。年齢は当然伏せるのですが、どうしても何というか、枯れている。枯れているんだ!!!! 子どもに比べると!!!!(デカボイス)


既に人生をかけるくらい好きなものもあるし、いっか。
特に新しいものに手を出すこともなかったある日。

話の流れで、「性癖」の話になりました。
私は「人外と人間の絆が好き」と語りました。(お客様!! もとい本記事の読者様!! 読者様の中に同類の方はいらっしゃいませんかーーーー!?!?)
そしたら相手の方から何の布教をされたと思います?

ジ ュ ラ シ ッ ク シ リ ー ズ


正直びっくりしました。
エッ……そうなの? え?

私、冬原水稀、このシリーズはいわゆる食わず嫌いでした。
なぜってパニック映画。人が食われる。怖くね?? と。

しかし、はい。

察してください。

沼りました🦕(即オチ二コマ)


せっかく紹介してくれたしな、恐竜かっこいいらしいし(元々古生物自体は、昔から図鑑を読み漁るほど好きでした)、見るかぁ、と。
身内に映画好きの、ジュラの円盤を全部持っている人間がいたのでとりあえず借りて。
一人映画観賞会。

何これーーーー!!!!(即オチry)


いや、イメージ通り怖かったんですよ。ものすごく。何ならグロかった。薄目で見たシーンもあった。テレビから物理的に距離を取ったこともあった。
でもでも。

それ以上に、鑑賞後に「面白い」が残ったんです。

この映画、天才なのか????

監督は言わずと知れた名監督スティーヴン・スピルバーグ。
知ってたけど。名前は知ってたけど。凄さ実感しちゃった。怖いのに、嫌なシーンもめっちゃあったのに。「面白い」って思わせる力 is 何??

……と、ここまで語って、私が沼ポチャしたことは十分伝わったのではないでしょうか(笑)

昨年の一夏で一気に好きになりました。
円盤全部見ました。
シリーズを全て見た今なら分かるのですが、「人外と人間の絆」という点では、ジュラシック”ワールド”を特別に布教してくれていたんですよね。多分。

でも全部好きだった。
映像技術からくる恐竜のリアルさ、パニックとエンタメと生物倫理の問題の共存、「面白かったからまた見たい」と思える魅力。
ありがとう、布教してくれて……。


そして話はここで終わりません。
私はエレクトーンを習っていたりするのですが、

あまりにジュラにハマり過ぎて、次の選曲を「ジュラシックパークのテーマ曲」にしました🦖

身内に軽く引かれました。どんだけハマってんの?
しょ、しょうがないじゃないか!! 自分だってびっくりだよ!!
恋愛マンガでもあるじゃん!! 「第一印象サイアクだった男の子なのに、気が付けば好きになっちゃった……」って!! あれと一緒!!!!(違う!!!!)

本当にびっくりだったんです。
正直「普通に面白い」程度で終わって、好きになれるとは思ってなかったから。
こんな行動に移すくらい沈むと思ってなかったから。
沼ってどこにあるか分からない。本当に。

今回のことで、「食わず嫌いって時にあてにならんのだな」と感じました。挑戦も好奇心も大切なんですね。そんなことを思わせてくれた経験でもありました。

何歳になっても、沼ってあります。いくらでも。


ちなみに、来年こんなイベントもあるらしく。

楽しそう……行きたいね……。


今日はそんな沼のお話でした。
皆さんも見ません?? ジュラシックシリーズ(すかさず沼から手招きするオタク)。

そしてそして。もし私にオススメの「人外と人間の絆」系の作品がありましたら、ぜひ紹介してください。
基準としては、今回のジュラやジブリの「もののけ姫」「風の谷のナウシカ」、小学校国語教科書に掲載されている「大造じいさんとがん」な感じが好き、と言えば分かっていただけるでしょうか!!

……いや自分でまた沼を増やそうとしてどうする。

ではまた明日🌴🦕


冬原水稀(💬Twitter

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