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読書人生の扉~『伊坂幸太郎』を語る、前編~:談話室#19日目

こんにちは、冬原水稀です。

「1日1つずつ、好きなものを紹介する」毎日投稿、2日目!!

本日語るのはこちら。

好きな作家、伊坂幸太郎さんについてです。
長くなったので、本日は前編~作家編~とさせてください!!


*作者概要

千葉県出身、宮城県在住の作家さんです。
そのせいかと言ってはなんですが、小説内の舞台は仙台であることが多いと思います。

第5回本屋大賞を受賞したゴールデンスランバーをはじめ、数々の有名な作品を生み出しています。映像化作品で言えばアイネクライネナハトムジーク(映画)、グラスホッパー(映画)が近いところでしょうか。

また2022年には、ハリウッドで『ブレット・トレイン』(原作タイトル:『マリアビートル』)が公開されたことでも話題になりました。
作品が外国で翻訳もされている作家さんです。


*魅力

鮮やかな伏線回収

何といってもこれ、伏線回収です!!
とにかくすごいんですよね。全然気にしていなかった部分が後々に響いてくる、関わってくる。
「あそこ伏線だったの!?」「もう一度読みたい!!」
と思わせるような仕掛けがふんだんに散りばめられているのです。

特に私が一度読んでド肝を抜かれた作品は『オー!ファーザー』です。ぜひ。

もちろん、ストーリーの見どころは伏線回収だけではありません。
深いヒューマンドラマや重苦しい展開にも注目です。

個性的な人物たち、その会話

伊坂作品、とにかくキャラが濃い!!!!

一般文芸でキャラが濃いってどういうこと? と思われるかもしれませんが、読んでみれば分かります。思わずくすっと笑ってしまうような個性的な顔ぶれに、ハマってしまう人も多いと思いますよ。
主人公、悪役、サブキャラ限らずです。

そしてそんな彼らが織り成す会話!! これもすごく楽しい!!
テンポが軽いというか、コミカルなのです。「ここシリアスな場面だよね……?」と言いたくなることもしばしば。
独特のテンポなので、もしかしたら合わない方もいるやも。けれど一度、挑戦してみてほしい!

ところで皆さんの中に、こんな方はいらっしゃるでしょうか。

「ある作品のキャラクターが、他作品にもチラッと出ている……みたいなものがあると興奮する!!!!」という方。

……ちなみに私もそれなのですが(笑)

先述の興奮が分かる方、伊坂作品オススメですよ!!
キャラクターが作品を超えてちらりと出現すること、よくあります。これも登場人物が好きになる一つの要因ですね。

特に有名なのは、泥棒兼探偵である「黒澤」でしょうか!
愛すべきキャラクター、彼も面白いので、ぜひ探してみてください。


*出会いを語らせてくれ

※超自分語りなので、飛ばしていただいても大丈夫です。

出会いは小学6年生の頃。
読書が好きだった私は、担任の先生と「自分の好きな本」を語り合う仲にありました。(当時は児童文学・YA小説ばかりを読んでいたので、今思えば先生は私の話をよく聞いてくださってたんだな~と思います)
ある日、先生が紹介してくださったのは『死神の浮力』
そう、それが伊坂さんの本。私と伊坂作品の出会いです。

一般書籍を読んだのは、記憶の中ではそれが初めてです。
ページを捲るまでは「長そう」「読み切ることができるかな」「自分に理解できるのかな」……等々、不安だったのを覚えています。
しかし読んでみた瞬間。

「何これ、面白い!!!!」が、私の中を突き抜けました。

理解が及ばなかった部分ももちろんあります。けれどそれを上回る面白さ、楽しさ。一気に引き込まれてしまったのです。
児童書とはまた違う読書体験を、その時味わいました。

良かったです、と担任の先生へ本を返して数ヶ月後。
何とその先生、私の誕生日に本を贈ってくださいました。
本のタイトルは『死神の精度』『チルドレン』

それもあって、私はすっかり「伊坂幸太郎」という作家にハマってしまいました。
作品が面白い、というだけではありません。
私は伊坂作品のおかげで、そして当時の担任の先生のおかげで、「本」がもっと好きになりました。私の読書人生の扉を開けてくれた、思い入れの深い作家さんなのです。



というわけで、今日は作家『伊坂幸太郎』さんのご紹介、前編でした!!

明日の後編では「作品編」として、特にどんな作品が好きかを紹介していきたいと思います。

ではまた明日📚


冬原水稀(💬Twitter

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