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A2SO's Detroit Debut アメリカ・オーケストラ漫遊(20), Detroit, MI
金曜日の夜にアン・アーバー交響楽団の演奏会がデトロイトのオーケストラホールで開催された。サンクスギビングのタイミングで演奏会の検索をしていてなんと$20で買えるというので買ってしまった。しかも、DSOでは少し手が出ない2階中央最前列。指揮者のEarl Leeは先日ボストン交響楽団を指揮した気鋭の音楽監督で、実際に聴くのはそのときに続いて2回目だ。
またアンアーバー交響楽団(A2SO)がデトロイトのコンサートホールでコンサートを開くのは初めてとのことだった。この週はDSOは郊外でのコンサートに出張中だったらしい。近くの街なのでもっと交流すればいいのにと思うが、A2SOが成長著しいということなのか。
今回のプログラムについては、私自身はモーツァルト、ハイドンはこれまであまり聴いてこなかったこともあり、いくつか予習をしたが、モーツァルトの交響曲はそこまで惹かれないような印象、ハイドンのチェロ協奏曲の方が面白そうだと感じていた。
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2024年1月26日 アン・アーバー交響楽団
1/26/2024, Sat, 8:00 pm, @ Orchestra Hall, Detroit, MI
Ann Arbor Symphony Orchestra
Earl Lee, conductor
Tommy Mesa, cello
Overture to "The Marriage of Figaro" / Wolfgang Amadeus Mozart
Cello Concerto No. 1 in C Major, Hob. Ⅶb/1 / Franz Joseph Haydn
"Divided" for solo cell and string orchestra / Jessie Montgomery
Symphony No. 41 in C Major, K. 551 "Jupiter" / W.A.Mozart
会場は何か翌日に開催される何かのコンクール向けに機材が準備されていたり貼り紙がされていたりしてて、使わせてもらってる感があった。2階の前方は審査員だそうでやはりいい席なのだ。とはいえやはり少し距離は少し遠く感じた。完全に上から見下ろす角度で舞台の奥行の深さをとても感じた。
チェロの演奏はとても温かい音色で飽きることなく聴くことができた。Dividedはごく最近の曲だったが、チェロとオーケストラを融合させたとても魅力的な曲だったし、温かい音色と合っていて素晴らしい演奏だった。
モーツァルトの交響曲も十分に魅力的な演奏で飽きることなく聴くことができた。
モーツァルト、ハイドンと古典派の曲で、私がこれまで多く聴いてきたロマン派以降の曲と比べてカロリーが高すぎず、とてもリラックスして聴くことができたのが良かった。
Earl Leeは、先日ボストンでチャイコフスキーの交響曲第4番を聴いて以来2回目だったが、今回は落ち着いたとてもいい演奏だったと感じた。
普段とは違う会場での演奏ということもあってか、会場の人の入りはまばらで2階席前方でも観客がいたのはほとんど一列目だけだった。とても丁寧ないい演奏と感じられただけに、この価格、観客の入りというのは勿体無いなという気分になった。またチャンスがあれば今度は本拠地のAnn ArborのHill Auditoriumでまた聴いてみたいと思った。
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