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極寒のアメリカと2024年DSO聴き初め アメリカ・オーケストラ漫遊(19) Detroit, MI

 この週は全米に大寒波が訪れて、華氏0度(マイナス18℃)を切る日もあったくらいで本当に寒かった。寒すぎて違いがわからないと思っていたが、マイナス20℃とマイナス10℃は確かに違った。共和党の大統領候補を決める予備選があったアイオワ州ではマイナス26℃と、日本のニュースで言っていたが、いつもそんな気温なわけではなくこの週が特に寒かったのだということは言っておきたい。
 それでも、この演奏会の週末はだいぶマシな寒さで、翌日には近くのスキー場でパウダースノーが楽しめたいい週末だった。
 さて、2024年最初のDSOはシベリウスの交響曲だった。これまでドイツ、ロシアがらみのオーソドックスな交響曲を聴いてきたが、少し違った民族系の音楽も聴いてみたいと思い、サブスクリプションに入れたコンサートだ。

2024年1月20日 デトロイト交響楽団

1/20/2024, Sat, 8:00 pm, @ Orchestra Hall, Detroit, MI
Detroit Symphony Orchestra
Osmo Vänskä, conductor
Paul Lewis, piano


  • Transitions / Henry Dorn

  • Piano Concerto No. 1 in C major, Op. 15 / Ludwig van Beethoven

  • Symphony No. 2 in D major, Op. 43 / Jean Sibelius

 DSOはもう期待を裏切らない。今回もとても良い演奏を楽しむことができた。何も知らない一曲目からしっかり聞かせてくれたのは本当に素晴らしいし、若い作曲者が挨拶に出てきたのも良かった。
 ピアノ協奏曲はソリストのPaul Lewisの演奏もベートーヴェンが得意なんだろうなという説得力を感じられてとても良かった。シベリウスの交響曲では指揮者のOsmo Vänskäとの相性もとても良いように感じた。シベリウス独特の空気感を楽しめたし、ホルンがベルアップしていたのを見て曲に向かう熱さを感じられた。

 次回のDSOはしばらく空いて3月。Saint=Saensを聴きにいく。これも楽しみだ。

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