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大手総合職のいいところは? よくある理由と意外な理由

前回は、大手総合職って簡単に言うと『何でもやってね職』であり、それによるキャリア上のリスクをお伝えしました。

今回は、大手総合職に入社した場合の「いい点」について、僕の考えをお伝えいたします。


まず、僕の考える「大手総合職入社のメリット」の前に、一般的に言われていることについて簡単に触れておきますー。

大手企業就職のメリットとしてよく言われていること4選


1.大手には優秀な人が多い

特に最近はベンチャーやスタートアップに就職したり、在学中に起業する優秀な学生さんも増えているので、一概には言えないと思います。おしなべてみると、確かにそうなのかもしれないですけどね。
「大手には優秀な人が多いのか?」については、近々別の記事で書きます。


2.大手に入っておけば転職しやすい

これも必ずしもそうとは言いきれないです。傾向としては、「若手のうちは転職しやすいが、年がたつほど難しくなる。」と言っていいと思います。これについては、次回の記事で詳しく説明します。


3.ネームバリューがある

入社した企業にネームバリューがあることが入社後役に立つことは多くありません。「有名企業に入ることができた!」という喜びや誇らしさは一時的なものです。『「いい会社だね」は一瞬、「いい仕事だね」は一生』みたいな言葉がどっかにあったような…
なので「ネームバリューで会社を決める」のは正直おススメいたしませぬ。


4.福利厚生がいい、ワークライフバランスを取りやすい

これは大企業の傾向としてはあると思います。ただ、企業によってかなり差があります。「大企業だから」と安心せず個々の企業をよく調べてみてくださいね。


ということでここからは、僕の考える、「大手総合職に入社するメリット」を2つお伝えします。

大手総合職メリット①:仕事の基本的な素養が身に付く


これはあると思います。つまり、前の記事にも書いたように大手総合職に期待されるのは、「なんでもやってくれる人財」ということであり、

なんでもやれる人財とはつまり、「どこに出しても恥ずかしくない、大失敗しない」ような、ビジネスパーソンとしての基本的な素養を持っている人財であるからです。

具体的に挙げるとするならば、下記のようなスキルや素養が身に付きます。

・基本的なロジカルシンキング
・基本的なビジネスマナー
・社外の人とのコミュニケーション
・社内の人とのコミュニケーション、報/連/相
・基本的な会議のファシリテーション
・基本的な会計知識、収入と支出の考え方
・仕事の優先順位の付け方
・基本的なチームビルディング/マネージメント力

どれも、どんな業界・どんな仕事をするのにも必要な基本的なスキルであることがわかるかと思います。

これらは大手総合職であれば仕事を通して身に付く基本的なことなので、中で働いている間はあまり何かが身に付いている実感がないのですが、僕のように、『ベンチャー』『起業』など様々な環境に身を置いてみると、

あ、これは大手を経験すると身に付きやすいスキルなのかも…!?

と思ったりします。
(もちろん「ベンチャーに就職したら全然身に付かない」と言っているわけではないです💦)

これが大手総合職メリットの一つ目です。


次にお伝えするのが僕が考えるもう一つのメリットですが、これはあまり他では言われていない、ちょっと意外なことかもしれません。



大手総合職メリット②:仕事に「好き嫌い」を持ち込まなくなる


これまで何度も言っているように、大手総合職に求められる役割期待の本質は、「なんでもやってね職」です。

なんでもやってね、の代わりに、いい待遇が与えられ頑張れば役員にもなれる、と言うのが伝統的な日本企業の考え方でした(くわしくはこちらの記事を。)

つまり、配属が変われば来週からでも全く別の部署で仕事をするし、日常業務でも、他部署からの依頼事項や調整業務などが多々発生します。
(もちろん会社にもよりますが)。

そうやって仕事をしていくうちに、
「やりたい仕事」よりも、「やらなくてはいけない仕事」を優先する仕事スタイル、つまり自分の好き嫌いを仕事に持ち込まなくなる。
というのが大手総合職の一つの特徴だと、僕は考えています。


このことはおそらく多くの場合、マイナスなこととして語られています。

仕事に情熱を注げない、とか、
好きじゃないことを仕事にしている、とか、
死んだ魚の目をしている、
みたいに言われることもありますよね😿

僕も以前はそのように、マイナスに捉えていました。それに好きなことを仕事にできなくて苦しんでいる人が大手企業にたくさんいることも、僕は知っています。

でも、最近になって(特に起業してから)、これってメリット(強み)でもあるんじゃないかな、って考えています。


高校時代を思い出してください。「得意科目がどれかもわからないけど、全科目かならず80点以上取ってくるヤツ」って、強くなかったですか笑??

得意/不得意がハッキリわかれて、特に不得意科目は問題文見ただけで吐き気がするようなタイプの人から見ると、うらやましくなかったですか??


そんな、仕事においても勉強においても好き嫌いを持ち込まない、そんなソルジャータイプの人が、本当にやりたいことを見つけて情熱エネルギーを注ぎさえすれば、相当無敵になれるんじゃないか!!!?

っていうのが僕の考えです。

(確かに大手出身で起業している人って数は少ないけど、結構手堅くやっていますよね。「やらなきゃいけない細々したこと」に手を抜かないからだと思います。)

もちろん、大手企業の比較的守られた環境にいて、「本当にやりたいこと」を探し求めるかどうかは本人次第です。探すことをあきらめてしまうと、「やらなければいけないこと」のみを淡々とやり続ける人になってしまいますね。

大手企業でくすぶっている人たちが、本当にやりたいことを見つけてその高いビジネススキルをフル開放したならば、日本の社会はもっともっと活性化するんじゃないか、
そう思う今日この頃なのです。


ここまでお読みいただきありがとうございました!!
次回は、
「大手総合職に入社すると転職しやすいのか?」について書いてみようと思います。

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