「高い専門性を得られる人」の考え方

前回の記事では、「高い専門性を得られる人とそうでない人では、『考え方』に違いがある。」
という話を書きました。

今日これから書く内容は「考え方」の説明なので、少々精神論ぽく感じられるかもしれません。でもこういうのって、ノウハウ(=know how つまりHowを知る)よりもまずは、考え方を知ることの方が100倍大事だと思っています。
なので、書きます。精神論を(笑)


まずはたとえ話から。2人の野球選手(投手Aと投手B)がいたとします。場面は9回裏、ここで打たれれば負け、押さえれば勝ち、という緊迫のシーンをイメージしてください。投手A、Bはそれぞれこんなことを考えています。
【問:どちらが結果を残し、高い専門性を身に着けることができるでしょうか?】

◆投手Aの頭の中
・このバッターの特徴やクセはなんだ?
・バッターのヨミはなんだ?
・自分の勝負すべき球種はなんだ?
・今の自分疲れ具合を考えて、押し切れるか?
など…

◆投手Bの頭の中
・これでMVP目前だな!
・ここで勝てるとファンがどれくらい増えるかな?
・インタビューでなんて答えようか?
・それにしても外野のヤジがうるさいな…
・負けたらまた監督に怒られるかな?
など…

答えは明白です。
高い専門性を手に入れる投手は、もちろん【投手A】の方です。

こういったことは実はあらゆる仕事(仕事に限らず趣味でもいいですが)にあてはまるんですよね。

つまり、僕が言いたいことは、

高い専門性を得たいのであれば、
「自分と相手に集中せよ」
ということです。

「外野(第三者)の声は気にするな」
と言い換えることもできます。

よく、「熱中しよう!」「夢中になれるものを見つけよう!」みたいに言われますよね。それと同じことです。


待て待て待て…夢中になるものが見つからないから悩んでいるのに


そうです。夢中になれるものなんてそう簡単に見つかるわけがないですよね。
仕事もしていないのに、「夢中になれる仕事を見つけよう」なんて、本当に無茶苦茶な話です。

だから前回書いたように、現時点でどの専門性を伸ばせばいいかわからなくて当たり前だし、心配する必要はありません。

自分と相手(クライアントや目の前の仕事)に全集中していれば、自ずと伸ばすべき方向性が見えてきます。

それが、外野(第三者)の声を気にしていると、見えなくなってしまうんですよね。周囲への見栄や、特に身近な人の期待に応えること、ガッカリさせないことに気を取られ過ぎると、
本当にチャンスを捉え損ねます。

周囲の期待に応えるのは大事なことですが、そもそも
高い専門性を得る=何かに熱中すること
何かに熱中する=それ以外の何かを捨てること

ですから、あらゆる角度からの期待に答えようとすると、結局何も捨てられず、何も専門性が得られない、ということになってしまいます。


就活を馬鹿にしちゃいけない


・「自分」と「相手」に集中せよ
・外野(第三者)の声に耳を傾けるな

この鉄則を就活に当てはめると、

自分=もちろん自分自身
相手=企業
であり、
外野(第三者)=同期、先輩、親、他のアドバイザー

となります。


もちろんアドバイザーに相談をしたり親に意見を聞くことは大事だと思いますが、最終的な意思決定は、「自分」と「企業」の情報に、集中すべきです。
周りの意見は関係ない。この「企業」に入って幸せになれると、「自分」が思えるかどうか、ということが大事です。


とは言ってもやっぱり親の期待にこたえたい。同期にも優秀だと思われたい… ですよね??

わかりますその気持ち。これまで何千人もそういった相談に乗ってきたし、何より自分自身がそうでした。日経新聞の就活人気ランキングを見て会社を選んだし、就活中に同期と話していて、なんか恥ずかしくなって内定をもらっていたベンチャー企業へ行くのを辞めたんです。


だから、まぁ、完全に周囲の声をシャットアウトして意思決定することはできなくても、
周囲の期待や見栄の比重を、2・3割削減して決めればいいと思います。

大手がいい/悪いとか、ベンチャーがいい/悪いとか、そういった話じゃなくて、なんにせよ大事なことは、
「自分」と「相手(企業)」に集中して、結論を出す
ことです。


それが、高い専門性を将来得るための「考え方」です。


ちょっと精神論ぽくなってしまって、すいません。
でも、一番大事なことだと僕は思っています。


次回はもう少し具体的に、専門性を身につけやすいキャリア・身に着けにくいキャリアについて、書いてみるつもりです。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


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