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PLO 100bb UTGvSB 3bet pot フロップ戦略の一部 ~PLO Geniusを用いた簡易調査~

はじめに

こんにちは。朝でも夜でもヒルマです。欧州ポーカー大国のひとつ、ポーランドの企業が開発するPLO学習ツール「PLO Genius」のジャパンアンバサダーをしています。

国内でPLOプレイヤーを増やす活動、そしてPLOのスキルアップに邁進するプレイヤーを増やす活動をしており、そのひとつとしてこうした企画を打ち出しました。

NLHからPLOもやりはじめたけど、なんかよく分かんないなといったことを私の知識やPLO Geniusを活用して解消しようという試みです。そのなかでこんな質問をいただきました。

良い質問ですねぇ。相手にあわせたカウンター戦略、その有効性が強いプレイヤーを強いプレイヤーたらしめるので、こうした少しでも搾取できるスポットを探すというのは利益に繋がりやすい学習だと思います。

PLOで長い時間プレーしても各ストリートで大ミスが少なくなってきたら、こうしたことを考えるのにトライするのは非常に良いと思います。私も昔、NLHの特定のスポットは手計算で相手の想定レンジを作って、レンジvsレンジでの勝率をチェックしたりしていました。

ただ、PLOはさすがに手計算の域を超えているので、私もPLO Geniusが出るまではあまり本腰を入れて調べることができていませんでした。(それでも人よりは調べていたと思いますが)

この質問に、当日答えることができなかったので、noteのかたちで回答したいと思います。ブラフレイズやブラフドンクの2種類の質問があるが、今回はブラフレイズに相当するインポジションのプレイを調査します。

前提

条件

ツール:PLO Genius
フォーマット:6 handed(SH)
スタック:100bb
レーキ:Mid stakes: CAP 0.55bb 4.5%, no rake preflop
ポジション:UTG vs SB

UTG OR

PLO Genius 無料版でも100bbのソリューション見れるのでぜひ登録ください

SB 3bet

PLO Geniusは特定のポジションのレンジを可変させられない(ソリューションで固定)ので、ATさんが想定するカチカチの3betレンジ(4.5%)を用意しました。もしかしたらもっとダブルペアやコネクテッドは使わず、ハイペアに寄っているかもしれませんがお許しを。

UTG vs SB 3bet

見るとわかりますが、AA以外ほとんどコールしており、UTGのレンジにはAAが極めて少ない構成になります。

フロップ戦略

フロップ①:864r

SB 33% bet
CB頻度:20.4%・・・低い

UTG vs SB CB
80%強、コール以上で抵抗。21.2%レイズする。

SBが33%のベットサイズを使っても20%の頻度でしかベットできないので、より高い頻度でSBがベットする場合、ソリューションの21.2%より広くレイズすることが肯定されそうです。

このフロップはなんだか、ATさんの仮説は正しそうですね。

均衡を保とうとすると、ベットサイズが大きくなるとベット頻度は低くなります。一方で、均衡とは関係なくベットサイズも大きく、ベット頻度も高いプレイをしてくる見立てることができる相手も一定いようかと思います。

そうした場合は、チェックに回すべき相対的に低EQのハンドもベットしているということになるので、恐れずにレイズすることが肯定されるでしょう。

フロップ②:742r

SB 50% bet
CB頻度:99.3%・・・非常に高い

急にむちゃくちゃ高くなりました。864と742におけるIP(UTG)の有効な対抗ハンドになるヒット+ドローやバックドアストレートの数に大きな違いがあるということでしょう。

UTG vs SB CB
39%をフォールドしており、CBに抵抗するハンドは61%。レイズも9.6%返していますが、先程の半分以下です。

742rは、ハイペアの強さが残りやすいボードで、ブラフレイズやコールレンジの一部をレイズするのは低頻度にしたほうがよさそうです。もちろんレイズにハイペアを諦めてフォールドしてくれる相手なら有効です。

フロップ③:974sss

SB 33% bet
CB頻度:19%・・・低い

モノトーンボードの扱いはNLHと通じるところを感じますね。

UTG vs SB CB
34.5%をフォールドしている。残りをコールするがレイズハンドはほぼない。AハイフラッシュとAハイフラッシュブロッカーがごくわずかにレイズ・コールレンジに混ざっている。

974モノトーンボードで、ブラフレイズやコールレンジの一部をレイズするとEV-が大きそうだということが分かりました。
SBのCB頻度が19%に対するUTG側がこうということなので、3bet pot モノトーンボードでのCB頻度が高すぎる相手にはレイズの選択肢も残るかもしれませんが、相当甚だしくないとこちら(IP/UTG)が痛い目を見そうです。

フロップ④:644r

SB 33% bet
CB頻度:99.8%・・・非常に高い

SB/3bettor側の鉄ベットフロップ見つかりましたね。

UTG vs SB CB
35.8%フォールド、62.6%コール、1.6%レイズとなっており、ほとんどレイズで抵抗しません。

644rも、うかうかとレイズするとEV-が大きそうです。UTGのOR16.9%のレンジに4が相当ないですね。ATT4dsだとかそうしたハンドしかないです。


さいごに

今回は簡易調査ということで、サンプルも少ないので無理やり抽象化してそれらしいことを言うのはしません。4つのフロップそれぞれから、示唆があったと思います。

今回の前提はUTG vs SB 3bpでしたので、きっと「BTN vs SB 3bpだとどうなるんだろう?」と思った方もいると思います。もし気になる方がいらっしゃったら、引用リポスト・いいねなど反響いただけますと幸いです。結果はすでに私の手元のPLO Geniusでは確認済みですので、noteにするか考えます。

なお、このnoteの執筆に要した時間は1.5時間ほどです。それほどPLO Geniusはラクに調査ができて、非常に捗ります。

このように自身のPLOの戦略を詰めていきたい方は、ぜひPLO Geniusを契約してライバルと差を付けましょう。

私のプロモーションコードからご契約いただいた方は、クローズドコミュニティも運営していますので、ご契約いただきましたらリプライやDMをお願いいたします。


Enjoy Folding.

Poker Garden - Feed Yourself With
ヒルマ



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