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1-3 日本ビール検定2級の出題傾向

日本ビール検定(びあけん)公式過去問題集が出版されている2級の第6~8回の出題傾向を調べました。第9回は中止、第10回はまだ出版されてないため、ご了承ください。製造工程は下表に6つに分けて集計しています。出題数および出題率が高い項目を濃い黄色で、低い項目を濃いグレーで表しています。

1.びあけんの出題傾向

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上位4項目(歴史、企業銘柄、文化、ビアスタイル)で合わせると約45%の出題率となっているので重点的に勉強したいですね。製造工程では「仕込み」と「貯蔵発酵/酵母」の項目が多めに出題されています。

ですが常に上位にあるのは「歴史」のみとなっています。各回ごとにかなり極端に出題傾向を変えているようで、例えば「香り」の項目は第6回は出題率が非常に高いですが、第7,8回はグッと下がっています。「仕込み」は逆で第8回が非常に少ないです。

出題率が低い4項目(水、製造全般、製麦工程、ろ過工程)は、ほぼ出題されないため(合計しても4.3%程度)、これらは大まかに理解していればよいのかもしれません。

2.各回ごとの出題の特長/設問前半の傾向

出題や設問、選択肢の意味合いや検定全体の雰囲気についても簡単にまとめてみました。試験のペースを左右する検定前半(1~20問目)に多い出題項目についても記載しています。

第6回
発酵、成分、化学変化などといった詳細な製造内容に関する設問が多めでした。検定前半は「歴史」「注ぎ/カクテル」でした。

第7回
銘柄特有の原料、企業の細かい歴史等のピンポイントな設問が多く、さらに選択肢も変化球的なものが多く、クセがあって難易度が高めな印象でした。検定前半は「仕込み工程」「原料」「歴史」でした。

第8回
広告、時事、マーケティングなどビールのビジネス展開を連想させる設問が多くありました。検定前半は「企業/銘柄」「歴史」でした。

検定前半に多めに出てくる項目によって試験の雰囲気が決まってくると思うのですが、第6回でいうと検定の始めに「注ぎ/カクテル」が出てくると「あれ?こういう設問は中盤以降では?」という感じで違和感を感じて少し焦ります。一応、軸として「歴史」はあるのですが、その他の項目はバラバラです。日本ビール検定は前半の出題項目の比重を変えて受検者にゆさぶりをかけてきますので😅、惑わされず落ち着いて回答を進めてください。

3.満点を目指すなら独学での学習が必須

過去の出題を見ると、公式テキストでは少しも触れられていない出題があります。おおよそですが2級だと100問中5問前後は公式テキストの範囲外から出ると考えてよいと思います。私の記憶に残った出題例に「一番搾りのCMキャラクターに使われていない有名人は誰か?」という主旨の問題があって、まんまと引っ掛かって不正解しました💦 というのも正解はプレモルのCMキャラクターだったからです!

日本ビール検定(びあけん)は、なかなかシャレの効いた出題をしてくるので、私は大好きです😆

満点を目指すなら、この5問前後に対する独学も必要となります。出題例のように範囲が広大でヒネりも入るのですがアドバイスとして、
・ビールメーカーの公式サイト(海外メーカーや地ビールメーカー含む)
キリンビール大学
・各ビール団体(ビール酒造組合他)
・有名なビアバーのWEBサイト、Youtube
・ビール関連の雑誌やフリーペーパー

が参考になるでしょう。

(補足)集計した各項目の説明

「歴史/語源/企業統廃合」は、大まかに分けると2015年以前に関する設問を集計しました。

修道院関連はかなり特色が強いと考えて「企業/銘柄(トラピスト除く)」と「修道院/トラピスト」は分けて集計しました。

「文化/文学/偉人/団体/イベント」には、ビール製造以外の偉人(モーツアルト等)や文学や学術作品、ビール酒造組合のような組合や協会、オクトーバーフェストのようなイベントに関する設問を集計しました。

「香り/成分/指標」には、有機化合物の名称やどんな香りがするのかとか、IBUのような指標の設問を集計しました。

「健康」には、アルコールや体調に関する設問を集計しています。

「市場/データ/広告」は、キリンビール大学 ビールデータ集などで公開されているビール消費量/生産量やCMキャラクターに関する設問を集計しました。

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