〜書き残したあの風景〜【天北線小石〜曲渕】
【写真集 P.006 天北線小石〜曲渕】
宗谷本線音威子府駅と南稚内駅を浜頓別経由で結んでいた天北線には、
当時の日本最長駅間があった。
峠をひとつ越えてゆく小石駅〜曲渕駅の区間で、その距離は17.7キロ。
山の稜線を右へ左へとうねりながら、一つの峠を越えていた。駅間としては長すぎるように思えるが、人家の全くない鬱蒼とした森の中に駅は存在しなかった。
撮影した写真は、近くを一部並走していた峠道から撮ったもの。
鉄路を剥がされた路盤は、今もその道から俯瞰でのぞむことができる。
工藤裕之
〈天北線小石駅〜曲渕駅 1989年5月1日 廃止〉
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