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イノベーションの逆転思考:経営層の反対が示す成功の兆し

✔︎ 経営層の賛成は、イノベーションには危険のサイン
✔︎ 反対意見の多さが、イノベーティブさの証
✔︎ 先手を取るために必要なのは、反対意見の真価を見極める力

#イノベーション #反対意見


イノベーションの決断は、常に未来を見据えた博打的な賭けに出ることにある。

既存事業では、多数の賛同を得ることが安全な道とされがちだが、それは未来を予測可能とした場合においてのみである。

確かに過去の延長線上の未来に辿り着くためには、経験則に基づいた判断によって、リスクを最小限にそこに辿り着くことはできる。

しかし、真のイノベーションは往々にして反対意見の中から生まれるものだ。

反対は危険信号か、成功への鍵か

賛成が多いということはその選択が既存の枠組みや考え方に収まっている証拠だ。同時にそれはイノベーティブさが欠如した証ともいえる。

経営層の大多数が賛成するプランは、往々にして既知のリスクを回避し、安全を求めた結果である。経営層は既存事業でそれを突き詰めた結果としてそのポジションにいるのだから、それは当然だ。

しかしイノベーションは、常識を疑い、反逆する勇気が新たな価値を生み出す。反対意見が多い中での決断は、未踏の地への一歩を踏み出すことを意味し、それがイノベーターに求められる先見の明である。

経営層の反対を利用する

経営層からの反対意見は、重箱の隅をつつくように感じることは多いだろう。しかし、それは経営層の経験に基づいて判断できる潜在的な問題や見過ごされがちな課題を指摘している。

これらの意見を単なる障害としてではなく、計画を洗練させ、さらに大きな成功に導くための貴重なフィードバックと捉えることはもちろん重要だ。

新たに取り組んだイノベーションを、既存事業として成長させるためには、経営層の反対にもしっかりと応える必要はある。

反対意見の中に隠された機会を見出す

重要なのは、反対意見をただのネガティブなフィードバックとして排除しないことであり、同時にかといってそれを全て受け入れることでもある。

イノベーションに挑むために必要なのは、その経営層の反対意見の中に隠された新たな視点やアイデアを見出すことだ。

イノベーターは、反対意見にも耳を傾け、それを事業の成長やイノベーションにつなげる方法を常に考える姿勢が重要となる。

反対が多いことは必ずしも悪いことではない。むしろ、それは新たな機会への扉を開く鍵となり得るのだ。未開の市場や未解決の問題に対する解決策が見えてくることがある。

イノベーターにとって、大切なのは、どの意見に耳を傾け、どの道を選ぶか、その選択をする勇気と洞察力である。


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