顧客理解と自社理解がなければ、現代のブランディングは不可能だ
良いものを作ればいい時代はとうの昔に終わりを告げた。
大量生産大量消費の時代は、戦後の焼け野原でモノがないところから始まった。みんなはモノがある生活に憧れた。だから、共同幻想として1つのライフスタイルをみんなが羨望し、みんながそこを目指して努力した。テレビCMで右向け右とすれば、みんなが右を向いた時代だ。
今はモノが溢れている。生活に必要な最低限のものは最小限の価格で売られていて、揃えるのは容易だ。可処分時間や可処分所得は、より自分らしいものに使われる。だから現代は、体験