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國立台灣圖書館、台灣總督府圖書館資料室

中和にある國立台灣圖書館には、日本統治時代の行政・産業資料が自由に見られる形で何千冊と置いてあります。
この図書館がもともと日本統治時代の台湾総督府図書館を起源としており、そこに所蔵してあった資料を、コピー製本して来館者が自由に見られるようになっているためです。

僕はこの資料の山を見たときに、日本が統治した50年間の重みを強く感じ、戦慄しました。政府の中央の資料だけではなく、様々な産業、例えば林業・水産業・鉄道などなどの資料が山のように置いてあるのです。この資料一冊一冊の裏に、何十人何百人もの関連する人たちがおり、彼らが自らの業務を報告するための資料なわけです。

図書館では、申請をすれば写真を自由に撮って良いということでしたので、できるだけ書棚の雰囲気がわかるように写真を撮ってきました。参考にご覧ください。
そして,もし台湾の日本統治時代に興味があるようでしたら、是非この資料を見てみて下さい。我々の先人たちが台湾で何をしていたのか、その片鱗ではありますが全体像を感じることができます。

このような一次資料を自由に見られる図書館はそうそうないと思います。来訪をおすすめする図書館です。

國立台灣圖書館のホームページ

Wikipedia による説明

建物の外観

図書館は、MRTの永安市場駅を出てすぐのところにあります。

國立台灣圖書館

書棚の分類の様子

書棚の側面にこのような分類表があり、資料の概要がわかります。

書架の様子

この幅約1mの書架が10ほど連続しているのが,全て日本統治時代の報告資料です。この書架一つで100冊ほどあったので、一並びには約1,000冊の資料があり、それが10列あるとすれば、約10,000冊の資料があることになります。

これはまだコピー製本が終わっていない、原資料です。

これらの背表紙から、どのような資料がここに置いてあるのか想像がつくと思います。僕の興味のある,歴史資料だけで書架3つ分はありましたので、約300冊の資料が見放題なわけです。
歴史好きな人にとっては宝の山といった趣の図書館ですね。

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