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コーヒーの美味しい台湾のカフェ

僕は台北に住んでいますが、あまり中国茶は飲みません。もっぱらコーヒーばかり飲んでいます。休みの日は家でエアロプレスで、外に出るとラテカプチーノを飲んでいます。
好きなコーヒーのタイプは、濃厚な味でも苦みのない、濃くのあるもの。今まで飲んだ中で一番好きなのは、昔神田にあった"Obscura"のマキアートです。

その様なコーヒーの好みの人間が選ぶ、台湾の美味しいコーヒーのお店の紹介として読んでください。所在地は、僕の生活圏である台湾北部を主にしています。

【九日咖啡】

九日咖啡は、中華路から龍山寺の方に歩いていた時に偶然発見したカフェです。道なりにとても小さなコーヒースタンドを見かけて、面白そうだなと入ってみました。

写真のようにとてもシンプルな佇まいで、デコレーション的なものはほとんど何もありません。こんなスタイルの店舗には期待が持てそうだなと思ったのですが、大当たりでした。ブラックコーヒーで50元ですから、チェーン店のLouisa Coffee並の安さですが、とてもスッキリした香りのあるコーヒーでした。
よくよく店舗内の説明を読んでみたところ、このカフェは、台湾でもコンテストで優勝した、優秀なバリスタ(中国語では"咖啡師")が経営しているとのこと。それで、こだわりのあるコーヒーを提供しているのですね。

この九日咖啡をネットで検索したところ、会社のある台北駅の近くにも店舗があることが分かりました。それ以降、この九日咖啡2号店(住所は青島西路11號)は、僕の愛用のカフェになっています。お昼休みにサッと食事を済ませて、その足でここまで行ってゆっくり美味しいカプチーノを飲む。そして、ここで一休みしてから午後の業務に臨む。これが最近の僕のルーティンです。

ここのバリスタは皆若くて、テキパキと仕事をしてくれるし、接客態度も良い。店舗内の席は4つしかないとても小さなお店ですが、タイミングが合えば座ることができます。もっとも、この店の作りはテイクアウト客をメインにしているのでしょう。
台北駅からも歩いてすぐですので、ぜひ行ってみてください。

【九日咖啡 中華路店】
住所:台北市萬華區中華路一段204號

中華路店の佇まい。
とてもシンプルな内装です。
席も最低限しかありません。テイクアウトのお客さんを主なターゲットとしているのでしょう。
コーヒーのラインナップ。8種類の豆を選べます。
豆自体も売っています。

【九日咖啡 台北車站店】
住所:台北市中正區青島西路11號

北車集團店の様子。
カウンターの中はこんなに狭いです。
カウンターで頂くカフェ・ラテ。

【Caffe’ La Vita 森悅咖啡】

このお店には、近くにある建築設計事務所に仕事に来ていた時に、一緒に仕事をしている建築師がランチに連れて行ってくれました。そういうお店ですので食事もいただけます。

民生東路から一本北に入った路地にあり、ひっそりと経営しています。台湾における民生社區というのは、高級住宅街として有名です。お店は、1993年からやっているとあるので、既に30年以上経営しています。

久しぶりに行ったこの日は、マキアートをいただきました。濃厚なエスプレッソに、これも濃くのあるミルクがのって出てきました。このようなエスプレッソに苦味があるかどうかで飲んだ時の感触が大きく変わるのですが、このマキアートはちょうど良い感じでした。

住所:台北市松山區民生東路四段97巷1弄23號

少し古いスタイルのカフェです。
店内はとてもゆったりしているし、
お客もそんなに多くありません。
濃厚なミルクのマキアート

【咖啡俱樂部】

会社が台北駅の近くにあるので、普段館前路とか博愛路でよく食事をしています。その時に食事のあとよく使うカフェが咖啡俱樂部です。ちょうど北門の南側にあるので、観光客も利用しやすいお店だと思います。

このお店は、この様な立地なのでオープンカフェとしてとても良い雰囲気です。夏も冬も、半屋外の空間になっていて、北向きなので日差しも強くなく、北門のオープンスペースに面しているので車も通りません。
そんな台北のオアシスのようなスペースで、ちゃんとしたバリスタのコーヒーをゆったり飲むのは格別です。初めに紹介した九日咖啡とこの咖啡俱樂部でコーヒーを飲む時間が、僕の憩いの一時です。

住所:台北市忠孝西路一段122號

北門に対してこんな場所にあります。
北門と台北市郵便局付近では、
毎日のように結婚写真を撮影しています。

【義大利海灣咖啡館】

義大利海灣咖啡館は、新北市板橋駅から今の工事現場に行く途中にあるカフェレストランです。現場にはYoubikeで行くことが多く、打ち合わせが午前中で終わる時には、駅前のこのお店まで戻って、近くででYoubikeを返却。ゆっくりと食事とコーヒーを楽しんでから事務所に戻っています。

驚くのは価格設定。この写真にあるスパゲティーのセットにポットパイスープ、ポットのコーヒーにデザートがついて、280元です。日本円が安くなっていますが、それでも食事とコーヒーが2杯半は飲める量でついてきて1,400円というのは破格のお値段でしょう。
台湾の食事というのは、台北を離れると食事の量も増え、値段はリーズナブルというケースが多いのですが、このお店もそうです。これだけたくさんあると満腹感は十分で、コーヒーも十分いただけます。

そして、このコーヒーが美味しい。昔ながらのサイフォンドリップで丁寧に作って、スチールのポットに入れて出してくれます。このポットは保温されているので常に熱いコーヒーを飲むことができます。
この様なオールドスタイルのカフェは、コーヒーの美味しいお店が美味しいと思いますが、その中でもこのお店のコーヒーの質と量は特別なように思います。

住所:新北市板橋區民權路182號1樓

このスチールのポットに熱々のコーヒーが
たっぷりと入っています。
この日は食事はスパゲティーとポットパイスープ、
台湾風の綠豆湯もついていました。
カウンターのマスターはバリスタなのでしょうね。
確実に美味しいコーヒーを出してくれます。
お店の佇まい。看板の様子、少し暗い店内から
かなり古いお店なのだと思っています。

【Melange Cafe】

Melange Cafeは、南京西路の裏手の路地にあるカフェです。この日、コーヒーはカフェオレ、食事はサンドウィッチにしましたが、どちらもいけました。
カフェオレは、コーヒーとホットミルクをそれぞれポットに入れて持ってきて、これを同じ量で入れて飲んでくださいとのことでした。これは家で飲んでいる方法と全く同じなので、ツボにはまりました。コーヒーをブラックでも飲んでみましたが、しっかりした味でした。最後ミルクが多めになりましたが、そうなるとかなり甘い飲み物になるのですね。それも発見でした。サンドウィッチは、シンプルですが中身のしっかりしたものでした。おいしかったです。

コーヒーというのは、作り方も大切なのでしょうけど、熱いまま飲むというのも大事なポイントなのでしょうね。このようなポットで出されて、常に熱いまま飲むことができると、とても香りの豊かなコーヒーを飲んでいられます。

住所:台北市中山北路二段 16 巷 23 號

2階席の様子。結構広いお店です。
とてもたくさんの人が利用しています。
このポットにコーヒーとミルクが熱々で入っています。
コーヒーの濃さもお好みで。
サンドウィッチもとても美味しいです。

【夏隆咖啡館】

基隆のカフェはいずれも僕の好みなのですが、そんな中でも特別なのは、この夏隆咖啡館です。
このお店は、基隆の街中からは離れて奥まった、住宅地の中にあります。元々住宅だった古い建物を、カフェにリノベーションしています。

バリスタのマスターは、ドリップ式のコーヒーをとても丁寧に入れてくれます。ここのコーヒーは10数種の豆から選ぶことができます。僕が頼んだコーヒーはスッキリした飲み口のブラックでした。飲みやすい味でしたが、香り豊かなコーヒーでした。苦味を抑えながら、この様なちょうど良い濃さに仕上げるのはなかなか難しいものです。

このカフェは台湾でも有数なコーヒーの名店にリストアップされています。マスターのコーヒーに対するこだわりは相当なものなのだと思います。

入り口は、住宅のリビングのハイサッシです。
マスターはジャズ好きな様子で、
たくさんのジャズのCDが置いてあります。
右奥がカウンターです。
この色からも、スッキリしたコーヒーだ
ということが感じられると思います。

私的カフェリスト、第一弾です。
今後いくつかのテーマに分けて、台湾のカフェを紹介していく予定です。

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