【台湾のジャズライブ】McChocoFish Combo
台湾で最も活躍しているトロンボーン奏者の1人、Michael Wangが、新しく結成したコンボバンドでの演奏があるというので、2024年5月、蘆洲のClash New Taipeiに出向きました。
トロンボーンに、バイオリンとキーボードという組み合わせは珍しく、とても面白い独特なサウンドを聴かせてくれました。
Michael Wang
Michelは、アメリカでジャズの勉強をした後、活動のベースを台湾に移して活躍しているトロンボーン奏者です。とても広範なミュージシャンとコラボレーションしていて、Sapphoでジャムセッションのリーダーも勤めています。
彼は、他にも自らのカルテットを持って精力的に活動しています。その彼が、全く新しいメンバーと組む、それもコラボするのがバイオリンということで、どんな音楽になるのだろうと興味津々でした。
2人のフロントは、お互いにメロディーとオブリガートを交代しながら、メロディーを奏でていきます。アドリブに入ると、ピアノレスでのデュオのシーンもあったり、なかなか挑戦的なライブでした。
楽曲も、彼ら3人のオリジナルを主にして組み立てていました。台湾の若いミュージシャンのチャレンジングな姿勢が現れた、とても面白いライブだったと思います。
Michael WangのFBホームページ
黃心俞
最近活躍の場を大きく広げている、新進気鋭のジャズバイオリニストです。自らのプロジェクト、"Soul Tropical Fish"、黃偉駿老師の"玩弦四度"、劉詠涵の"Mosaic Quintet"など。彼女のことは学生時代から見ていたので、人気になるとこんなに引っ張りだこになるのだなと驚いています。
このトリオでは、トロンボーンの低い音とバイオリンの高音の組み合わせの妙がポイントです。Michaelがその様な構想を持った時に、彼女のことが思い出されたのでしょう。
黃心俞のFBホームページ
游巧暄
黃心俞の"Soul Tropical Fish"でコラボレーションしているピアニストです。彼女と一緒に輔仁大學でジャズを学んでいます。
今回は、3人のミュージシャンオリジナル曲が多かったのですが、ピアノの演奏はそれぞれに特徴的なパターンを奏でていました。それぞれの曲のイメージをつかんで、充分な研究をしてから臨んでいるのだなと感じました。
游巧暄のFBホームページ
Clash New Taipei
新北市の蘆洲區MRTの、徐匯中學駅の近くにあるライブハウスです。台北市からは若干離れているのですが、演奏機材、照明や音響機材、録音設備など、とても高いレベルのライブ設備を整えています。これは、オーナーが本業を別に持っていて十分な稼ぎがあり、こちらのお店はとにかく好きな音楽をミュージシャンと一緒に楽しめる場所にしたいと、とてもお金をかけているからだと聞いています。
普段のライブはジャズとは限らず、ポピュラーやラップ、ダンスイベントなどもやっています。台湾では、屈指の音響、映像環境を整えている、素晴らしいライブハウスです。
Clash New TaipeiのFBホームページ
Tipsy - Hsin Yu Huang
Honest Feelings - Michael Wang
Home - Michel Petrucciani
Lullaby - Michael Wang
Danny Boy - Frederic Weatherly
Gong Xi - Ge Hsin Chen
Scenes in a Dream - Chiao Xuan You
Song for Abdullah - Kenny Barron
Dream of Flying - Michael Wang
Both Sides Now - Joni Mitchell
Africa - Lars Danielsson
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