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【詩】山茶花(さざんか)

山茶花が散りゆくさまを
美しいと思う心

そのままに
しておけないところが
なおまた
美しいと思う心

切り花にして
一輪挿しにして
ガラスの器にかざった様が
美しいと思う心

なぜ私の庭に
山茶花が生えているのか
わからないが
それでもその
美しさは変わらずにある

いつか山茶花は
全て散ってしまって
かたくしなやかな
葉っぱだけが
残されてしまうのだろう

それでもそこにあった
山茶花の幻想を見て
私はきっと
美しいと思う

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