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私の作品紹介「塀の向こうの花壇」


『塀の向こうの花壇』

昨年一年間は、パステル画を描き続けた。
描き始めたのは1月10日くらいだったと記憶している。
だから、およそ一年間、合計で248枚描いた。
その集大成というわけではないけど、年末に描けた出来の良い作品の一つが、この『塀の向こうの花壇』である。

まさか自分が絵を描くようになるとは思っていなかった。
坂口恭平氏に影響を受け、パステルを手に取って紙にこすりつけてみると、思いのほか面白かったのを、覚えている。
それで夢中になって、描き続けた。
もちろん、彼の真似であることは言うまでもない。
猿まねみたいなものだ、所詮は。
それでも、描いているうちは幸せなのだから、それでいいと思っている。
誰も真似して描くことを否定する権利はない。
僕は僕らしく、何とか描き続けようとしている。
それはひとえに、楽しいから。それに尽きる。

最近は少しずつ、自分らしさも出てきている。
彼は海の絵が多いようだったが、僕は花の絵をよく描いている。
もちろん海も好きだけど、花は、絵を見てくれる人が喜んでくれるし、僕自身も鮮やかな画面に心を惹かれる。
影と、そうでないところとのコントラスト。
少しずつ、僕の絵、という感じがしてきている。

昨年はそうしてパステル画に熱中した一年だったけど、今年はどうしようか。
なにかやってみることは、良いことだ、と意識が変わってきた。
ずっと絵心がないと思い込んで、絵を見るのは好きだけど、自分で描こうとはしてこなかった。
それが、今や絵に夢中だ。
何がきっかけになるかわからない。
自分の肌に合うものがあれば、それをやってみる。
その試行錯誤、試してみることが大事なんだと思う。
もちろん合わなければ、やめればいいだけなんだから。

新しい年に、新しいことを一つ。
何かチャレンジしてみるのも悪くないかもしれない。
今は楽器とか、ミシンとか、そういうものに興味を持っている。
ミシンを買ってこようか。明日、中古品でいいから、ちょっと見てこようか。
そう考えると、わくわくする。

日々を熱中することと、わくわくに満たしたい。
心がときめくことを増やしたい。
そんな希望を抱く、新年である。

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