フォローしませんか?
シェア
彼女はきっと、これからも、 僕のことを抱きしめて、いろんな悪と呼ばれるものから、 救ってく…
花は散ります まるで 人生を象徴するかのように 花は咲き 私たちはそれを眺め 美しいといいま…
私と彼女が飼った犬は 三匹の白い犬 小さくて まるっこくて まるで私たちの 子どもみたいだっ…
彼の者と 自分を見比べて どれだけ自分が みすぼらしく ちっぽけに見えたとしても それはきっ…
山茶花が散りゆくさまを 美しいと思う心 そのままに しておけないところが なおまた 美しいと…
冷たくてうす青い夜の中で わたしは こほんと咳をする 誰もそばに寄り添っていない あの人は…
君の横顔は いつも違って見える 助手席で笑っている顔も 歩道を歩いているときの顔も ソファで映画を見ているときの顔も なぜか僕には 違って見える 八重歯がきらりと光ってる その顔がかわいいと思う でも なぜか その日の夜には 忘れてしまう 思い出そうとしても 思い出せない どんな顔だったっけ と途方に暮れる 髪が長くて きれいだから そっと触ってみる 君は〈何してんの〉とふてくされる 向かい合った 顔は どうしてだか覚えているのに 横顔になると いつも 他人みたいに感じ
持ち帰っていいといわれたティッシュ箱が、ひとつあった。と、わたしは思い出す。その日は満月…
あの海と この海は どうしてこんなにも違うのだろうか 同じ海のはずなのに あの海と この海は…
その木は船になる 木は生まれ 育ち やがて船となる運命だ 切り倒され 削られ いくつもの木が…
パリの娘がいる その子は一度も フランスへ行ったことはない それでもカフェ・オーレを 愛し…
四月になって 君は あたらしい レモングラスのワンピースを着る 初めて見た だって 財布の中…