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継続するためにあえて「やめてみる」

継続の秘訣をよく聴かれますが、その秘訣のひとつに【過ぎたるは及ばざるが如し】ということわざをお伝えしています。
 

たとえば、連続ドラマは次回を見てもらうために、一番いいところでその回を終わらせることがほとんどです。1回完結もののドラマであっても、CM後に見てもらうために、中途半端なシーンでCMに入ります。視聴者は次の展開が気になって仕方がないので、必ず戻ってくるわけです。
 
まぁ、実際にはCMカットする人がほとんどでしょうけど(笑)
 

同じことが読書にも言えます。次の予定の時間が迫っていて、あと少し読みたい…という氣分になったときが読み終えるタイミングです。この「あと少し」の欲求が次回の読書への強いモチベーションになります。
 

勉強や仕事でも同じです。乗ってくると、終わらせるまでやっちゃおう!ってなりやすいですが、やり切ってしまうとエネルギーが切れて、次の一歩が重くなります。もうちょっとで終わるんだけど…というタイミングであえてやめてみるのです。


そうすると、氣になって氣になって仕方がない…というエネルギーが湧いてきます。そのエネルギーを次にぶつけることで、スムーズに再開でき、継続する力になります。これは、どんなタスクやプロジェクトにも応用できる方法です。


この手法は「ツァイガルニク効果」とも関係があります。ツァイガルニク効果とは、未完了のタスクや中断された作業が記憶に残りやすく、完了されたタスクよりも強く意識に残る現象のことです。この効果を利用すると、未完了のタスクが頭の中に残り続け、そのタスクを完了させたいという強い動機付けとなります。

たとえば、日々の仕事や勉強の目標を設定するとき、あえて完了しない程度に目標を低めに設定することも一つの方法です。達成感を感じつつも「もっとやりたい」という氣持ちを維持することで、次の日のモチベーションが保たれます。これはツァイガルニク効果を活用することで、未完了の状態が続くことで脳がそのタスクを優先的に処理しようとするからです。


また、休憩のタイミングも重要です。集中している時ほど、休憩を取ることが難しく感じるかもしれませんが、そこで一度手を止める勇気が、長期的な継続力を支えるのです。休憩中に考えを整理し、次にやるべきことを頭の中でシミュレーションしておくと、再開時のエネルギーが一層高まります。


次に何をするか明確にしてから休憩に入ることも効果的です。たとえば、「この部分までやったら一旦休憩」と決めておけば、その部分に集中できますし、終わった後も次のステップがはっきりしています。この方法を取り入れることで、休憩後の再開がスムーズになります。


さらに、継続のためには楽しさや達成感を感じることが重要です。タスクを終えた後、自分へのご褒美を用意するなど、モチベーションを保つ工夫も忘れずに。小さな成功体験を積み重ねることで、大きな目標に向かって進む力が養われます。


継続は力なりと言いますが、その力を維持するためには、無理をせず、適度な休憩と達成感を織り交ぜながら進んでみることをオススメします。自分に合ったペースで、少しずつ目標に近づいていきましょう。そのためには、「過ぎたるは及ばざるが如し」という考え方を心に留め、適度な中断を取り入れることが肝心です。


ツァイガルニク効果を活用しつつ、適度な中断を取り入れることで、常に次のステップに向けてのエネルギーを維持し、継続的に取り組むことができるのです。

ちなみにツァイガルニク効果は、恋愛でもよく使われるテクニックで、恋愛上手の人たちは、意図しているのかしていないのかわかりませんが、これをごく自然に使っているんですよね。興味あればぜひ調べてみてください。
 
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