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過労死しないAIにはとことん働いてもらって俺は寝る。

早いもので2023年も残り3ヶ月を切りましたが、相変わらず様々な仕事をさせてもらっている。

つい最近、メインの仕事である音楽制作のクライアントとの打ち合わせの際に『ミュージシャンもAIの台頭って脅威に感じる?』と聞かれた。
質問した彼女はコピーライター上がりのプランナーなのだが、広告代理店の内部でAIに仕事が取られてしまうのではないかと危惧している人が一定数いるらしい。

ハリウッドでも生成AIと賃金を争点としたストライキが5ヶ月も続いていたので、企画だったり頭の中でアイデアを出して形にする仕事をしている人達にとっては関心の高いトピックなのだろう。

かく言う僕も音楽制作や企画などでクライアントから報酬をいただいているので、AIってどれだけの事をやって来るのかと興味と不安半々くらいで去年の画像生成AIブームの頃から構えていた。

僕の主観ではあるが、今の時点では音楽においてはプロの仕事としては使えないと感じている。
ただしこれは0→100すべてをAIにやらせようとした場合の話。
僕はAIに楽曲のコード進行を相談することもあるが、結構良い感じのコード進行を提案してくる。
ただし過去の楽曲情報を要約して最適化したものを吐き出してくるだけなので、毒にも薬にもならないしょうもないポップスみたいなコード進行を提出してくる事が多い。
そんな時は自分の手で良くない部分を手直しするか、AIに人権などないのでまともな案が出るまで無慈悲に働かせ続けている。

サウンドデザイン(ここでは音色や音質と定義する)に関してはAIの作るものはゴミだと思う。
今現在のAIが生成した楽曲に劣るクリエイティブしか作れないプロの音楽家は、プロの肩書きを外すか即刻廃業する事を勧める。

AIに仕事取られると騒いでいる人には、あなたの仕事はそんなに無価値な事じゃないから大丈夫だよと伝えたい。
仮にAIで全て完結できる仕事があるとしたらそんな仕事辞めてしまうか、自分の奴隷としてAIを使いこなすスキルをつければ良いのではないかと思う。

僕は今年プロモーション支援をしていたプロダクトの PR原稿を、AIに全部丸投げして作らせてそのまま入稿するという糞ムーブをかまし、案の定メディアからもユーザーからも無風で何の反応もないという経験をした。
人の手が入った不完全で歪なコンテンツにしか、人間という不完全な生物のアンテナには引っかからないのだろうと今は思っている。

このnoteはAIアシスタントなしで書いた。えらい。
あと車の運転はさっさと自動化希望。

下記のオーディオヴィジュアル作品の画像素材はAIに作らせた。

超格安でブラック企業の従業員の何倍も文句を言わずに仕事してくれるアシスタントでありがたい。

脅威になど感じず、このくらいの距離感でAIと付き合っていくのが自分には合っていそうだ。

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