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#13 豊かな島

アフリカ最大の湖
ヴィクトリア湖
湖には約3000もの
島々が存在している巨大な湖

ん〜分かりやすく言えば
琵琶湖の100倍らしい。
もう海やね
あとナイル川の源流で
エジプトまで川が続いてる
“世界一危険な湖”の異名も持ち合わせていて
年間5000人の死者が出てるらしい
いや、あまりにも亡くなりすぎちゃう?
と思っていたのもつかの間
島に着くなりその疑問は吹き飛んだ

島と島を移動する交通手段が
オンボロ木船しかないのだ
船の中には水が浸水しまくってて
バランスを考えて座らないとめっちゃ傾く
大量のバナナの木や
よくわからんビニール袋が積み込まれていく
どんどん人が乗ってくる。
船が揺れる揺れる
これからオンボロ木船で5時間の船旅。
俺の旅もここまでかと思った


この日はヴィクトリア湖の
ウガンダ側セセ諸島を旅していた

セセ諸島最大の島
ブカラ島からのオンボロクルーズから生還し
諸島第二の大きさを誇るブカサ島に上陸した
(名前ややこしいねん)

リゾートな雰囲気が漂う
ブカラ島とは違い未開発の島って感じで
道路もデッコボコやし
ジャングルの中にちょこっと村があるって感じ
外国人がよっぽど珍しいのか
島民のはしゃぎようがすんごい
“チャイナーチャイナー!!” と子供達が走って追いかけてくる
こりゃー凄いところにやって来たなぁ

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アフリカの湖に浮かぶ島
ローカル中のローカルだ
夜も遅かったのでこの日は
島を散策せずに就寝
村に唯一あった宿はなんと一泊150円
旅最安値をよくわからん島で更新した

朝起きると村に
沢山の船が港に停まっていた
漁から帰って来て
魚を水揚げしてるみたいだ
ヴィクトリア湖といえば
有名なのがナイルパーチ
この島で獲れたナイルパーチも
白身魚として世界中に輸出されている

この島の主な収入源であろう漁業を
一目みるために船着場に向かった
船着場では若くて10代くらいの青年から
50代くらいのおっちゃんまで
皆んなで一緒に水揚げをしていた。
驚いたことは活気がすんごい事
皆んな歌ったり談笑しながら仕事をしてる。
楽しそうやな〜

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漁師の中に英語の喋れる人がいて
仕事場を案内してもらった
この時期はあまり魚が獲れないシーズンみたいやったけど
獲れたてピッチピチの巨大ナイルパーチが見れてよかった

その漁師と一緒に昼食に行くことに
ローカルなお店でナイルパーチの煮物とお米の定食を食べた
漁をしているところを見させてもらった後だからか
いつもより食材や料理してくれたおばちゃん、
そして漁師の人達に
感謝しながら食事を楽しむ事が出来た。
ごちそうさまでした。

この島を旅して感じた事
それはホンモノの豊かさ
皆んなに仕事があって、
食べていくのに充分な食材がある
父が漁に行き、それを息子が手伝い、
母親は料理の仕度をし、小さい子は村を駆け回る
そして皆んなでご飯を食べる、
家族や友人と過ごす時間を大切にしている

アフリカの小さな村というとなんか
貧しいというイメージがあると思う
先進国か豊かで発展途上国が貧しいという風潮
GDPという数字で
その国の人達の豊かさまで測られてしまう時代だ
でも俺はこの島に来て
こっちの方がよっぽど人の心が豊かだと感じた
確かに文明は発達していなくて不便さは感じる
でも文明が発達したから
心が豊かになると言われればそうは思わない
むしろ過剰な文明に呑まれて
自ら不幸だと感じてしまう人が多くなってる
大切な人と過ごす時間よりも
承認欲求を満たす事に時間を費やしたりね

もちろん人によって幸せの感じ方は違うし
俺がどうこう言うのはおかしい
でもこれに気づくまでの
以前の自分がまさにそうだったから
この島での生活を間近で見て感じる事がすごくあった
ありがとうブカサ島のみんな。
本当の豊かさを教えてくれて

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