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アンディ・マレーという選手

僕自身、テニスは小学生の時に1年位と高校3年間やっていました。正直、あんまりちゃんとやっていなかったです。高校の時は部活が自分の居場所だったので、その時の先輩方や同期の仲間、後輩には本当に感謝しています。
錦織選手が世界ランク一桁台を初めて到達した頃、その上の人たちのプレーをYouTubeで見て興奮していました。世界のプレーを手のひらで見れるなんていい時代です。
その中でも当時、BIG4と呼ばれる世界のトップのジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マレー。
仲間内では「人じゃない、人外だ」って言いながらプレーをよく見ていました。

今回は、アンディ・マレー選手について触れて行きたいと思います。
現在、ATP男子シングルスランキングは123位(1/25付け)。
イギリス出身の選手で、四大大会3度制覇、ロンドンオリンピックとリオデジャネイロオリンピック金メダリスト、2013年のウィンブルドンでは77年ぶりにイギリス人優勝者となりました。生涯賞金ランキング歴代4位という
最高の成績を積み上げてきました。
フェデラー、ナダル、ジョコビッチと何度も激戦を繰り広げ、黄金時代を作り上げたBIG4の一人なんです。
そんな世界的スター選手と我らが日本代表の錦織選手は、幾度となく素晴らしい試合をしていました。

■選手生命が絶たれる
世界ランキング1位となり、キャリア絶頂期を迎えていたマレー選手でしたが、股関節の故障を抱えていました。アスリートに取ってこの故障は選手としては、再起不能なケガです。試合に出場しながら、少しでも痛みを柔らげるためにいつか治療に望むも、満足した結果にならず839位までランキングを落としました。
そして、2019年1月、全豪オープンの前に会見で引退を示唆しました。
https://youtu.be/YykdkgcRm78

当時、このニュースをみて驚きました。
涙を流しながら、あまり調子はよくないと、痛みが終わらない中でプレーをすることが難しいという思いを言葉に詰りながら、話していました。
マレーはこのケガに対するあらゆる治療を全てを尽くして、それでも朝起きたらこの痛みが引かなかったといいます。
最後にウィンブルドンに出てキャリアを終えようとしていました。

■再起への道
この会見後から、テニスから一旦離れて家族との時間を楽しんでいました。
全く練習せず、トレーニングもしない、そんな日々が続いていた頃あるスポーツドクターと出会いました。
そのドクターから「私ならあなたの怪我を救えるかもしれない」と伝えられ、手術を受けます。それは、金属の人工股関節を埋め込むものでした。
もちろん、全盛期のようにプレーができる保証はありません。
最低限普通の生活を送れるようにするのが、限界なのかもしれないというところです。
しかし、マレーは諦めませんでした。もう一度舞台に立てるのならなんでもやる気持ちは、無くしていなかったのです。
術後からプログラムに合わせて、リハビリを開始しました。

■復活の優勝
10月、ヨーロピアン・オープンでワウリンカを下して、約2年ぶりにシングルスの大会で優勝をしました。
もう一度、リハビリとトレーニングを積み上げて舞台に戻ってきました。
以前のプレーのようにアグレッシブに打ち合いことはできないものの、スタイルを変えて勝利を手にしました。
試合後、涙流して天を見つめる姿は感動的でした。
そして、現在もプレーを続けており、ランキングも123位のまで上げてきました。
マレーは、プロとしてランキングではなく、プレーを楽しんで見に来ているお客さんに楽しんでもらうことを重視するように、自分の考え方の変化のきっかけになったと話しています。

また新たな形で今年も話題を作ってくれる選手だと思います。
錦織選手の今年も期待です。

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