ダストチョークを作った会社。

日本理化学工業株式会社 会長 大山泰弘 さんについてテレビでやっていて素晴らしいかったのでシェアさせていただきます。

●日本理化学工業株式会社 設立1937年
神奈川県川崎市にある日本初の粉が飛び散らないチョーク、「ダストチョーク」を開発して日本中に定着させたました。
社員7割が知的障害を持って人が働いていて、現在国内シェア60%、年商約8億円の会社です。
世界でも健常者よりも多い会社はかなり少ないです。

●知的障がいの人を雇うことになったきっかけ

1959年泰弘さんが社長となり、まもなくして近くにある養護学校の一人の教諭が就職の相談に来ました。責任を持てないと思い断わっていたが、雇って欲しいと何度も何度も泰弘さんの元へ依頼しに来ていました。知的障がいの方の多くは、卒業後働くところがない場合施設に入って
暮らすことになります。雇用は無理でも 働く ということを彼らに体験させたいという思いで工場を訪れていました。この思いに泰弘さんは 約2週間体験研修ということで2人の少女を預かることにしました。
読み書きと計算ができない為、ラベル貼りの仕事を任せることにしました。
この2人は集中を切らさず、社員さんが止めるまで一心不乱に取り組んでいました。そして褒めたあげた時には満面の笑顔で喜び、社員さん達は癒されていました。やがて研修が終わり最後の日に泰弘さんの元へ社員さん達が、直談判しに彼女達を雇って欲しいとやって来て雇うきっかけとなりました。

●人間の究極の幸せの4つ
泰弘さん自身、障がい者を働かせいる罪悪感があり悩んでいました。ある日、知り合いの住職さんと話す機会があり相談しました。
住職さんは泰弘さんこう言いました。
「人間の究極の幸せとは以下の4つです。人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと。そして、人から必要とされること。障がい者の方たちが施設で保護されるのではなく、起業で働きたいと願うのは、社会で必要とされて本当の幸せを求める人間の証しなのです。」
泰弘さんは思い当たることがあり、ここから毎年雇う人を増やしていきました。

●製造ラインがほぼ100%と知的障がいを持つ社員さん
ここまで来るのに沢山の問題がありました。暴れまわったり、何度も教えてもできなかったり、仕事に来なくなってしまったり、理想も手詰まり状態になってしまいました。
ある日、泰弘さんはあることに気づいたのです。毎日、知的障がい持つ社員は出勤してくる。信号を見てちゃんと渡ることができるのを見ました。読み書きや計算もできないが、色は識別できることに気づいたのです。
色を使い仕事を教えることにしたのです。そこから仕事ができるようになっていきました。
休みがちだったある1人の社員には、わざとライン作業から離れてもらい仕事を見てもらうように指示しました。目の前でどんどん作業が止まっていきます。次の日から1日も休まず、たとえ高熱があろうと出勤してきました。自分が必要とされていることが伝わったのです。

毎年やる会社の表彰式は皆勤賞だらけだそうです。

●大山泰弘さんの言葉
「導師は人間の究極の幸せは、人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと、人から必要とされることの四つと言われた。働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのだ。私はその愛までも得られると思う。」

この言葉聞いた時は震えました。最初の養護学校の教諭を始め、大山泰弘さんは受け入れ、あきらめず、見方を変え、理想を追い続けました。そして今は息子さんが意志を受け継ぎ、現在の業績になったのです。
健常者も障がい者も変わりはありません。家族ぐるみで仲のいい友人の中に知的障害を持つ同い年の友人がいますが、本当にそう思います。

誰かの為、社会の為にの役に立ちたいと改めて思いました。

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