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今回は最近話題になっている「球数制限」について話していきます。

ピッチャーの投げ過ぎによる怪我防止の為に、高校野球でも球数制限が設けられました。
これによってプロに行ってからも蓄積された疲労による怪我は未然に防ぎやすくなったと言えてきます。

ですが1つだけ大きな落とし穴がります。それは「ピッチャーの身体作りができなくなる」という点です。

チーム内のポジションにもよりますが、「先発であれば最低100球」を目処に投げられ無ければいけません。
チーム事情によってはそれ以上の球数も投げていきます。

ですが練習から投球数を少なくするのは「100球を投げる身体が出来上がってこない」ことになってしまいます。

球数を少なくして怪我を防止することは大切ですが、試合で投げる球数は練習でも投げていかなければいけませ。

それに伴いフィジカル面でも「目標投球数」に適した身体作りを行っていきます。

・投球に必要な柔軟性
・100球を投げる為の筋持久力
・毎回同じフォームを維持する為(疲れを溜めない)の身体操作


フィジカルトレーニングを行う理由はあくまでも「ピッチングに活かす」為の存在なので、ピッチング練習は行わなければいけないです。


①投球に必要な柔軟性


フォームを改善する為には「今までとは違う動かし方」を意識していかなければいけません。その為には70%の可動域を100%にする事によって、どんな投げ方にも対応できる様になります。
胸を張れない選手が体幹を使った投球はできません。身体全身を使った投げ肩にする為には、全身の柔軟性が必要になってきます。


②100球を投げる為の筋持久力


フィジカルトレーニングを行って筋持久力を高めることは、最終投球回でも球速やコントロールが乱れずに持続させることが可能になります。
同じ球速やコントロールを9回まで続けられることは自分にとってかなり楽な状況を作れます。
また投げ方が崩れない事にも繋がるので、フォーム崩れによる怪我防止に効果的です。


③毎回同じフォームを維持する為(疲れを溜めない)の身体操作


身体操作とは「身体を思った通りに動かす」ことを言います。体幹を使って投げろと言われていても、コツが掴めず腕投げになってしまっていたりします。体幹を使えないということは、全身を使った投球ができないので、効率がかなり悪いです。
メジャーの選手の様に骨格が大きく、筋肉量も多い選手であれば手投げでも球速はでますが、日本人選手は「下半身→体幹→上半身」を上手く使って投げていく必要があります。
身体全身を使って投げられるという事は、特定の部位に負担がかかりづらい為「怪我の防止に繋がります」
それによって筋肉の疲れもたまらない為スタミナ向上も見込めます。


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