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やさしい老化。

最近、エネルギー切れのタイミングがわかりにくくなったなと感じます。お出かけをしたり、ランニングに行ったりしたとき、ふいに体が重くなり動けなくなるのです。すごくお腹が空いているわけでも、喉がカラカラというわけでもないのに、突然エンプティになります。電源が切れる寸前で、とても危険。

わたしの生活習慣では、1日3食きっちり食べるほどお腹は空かないので、毎日2〜2.5食くらいの生活をしています。食事の回数をもっと増やせば、突然のエネルギー切れは防げるかもしれません。でも、お腹が空いていないのに食事の準備はめんどくさいし、買いに行っても何も選べず手ぶらで帰ってきてきてしまうのです。ムズカシイ。

とはいえ、道端で倒れたら困るので、非常用にアメやラムネやグラノーラバーなどを持ち歩いています。昔はこんなことなかったのになあ・・・。長年使っているので、身体の感度が鈍くなってしまったんでしょうね。いつもありがとう。

感度が鈍くなったり、栄養があまりいらなくなったり、身体は日々変わっていきます。それらの変化を感じるたび、年老いていくことに多少の恐れや焦りを感じます。でも、そんな気持ちよりなにより、長年一緒に生きてきた身体を、ひとつの生きものとして、大切だなあと思うようになりました。

今日は調子いい?
何が食べたい?
もっと走ってもいいかな。
ヨガしませんか?

などなど、いつのまにか、ささやかな会話をしながら生きるようになりました。
わたしはこの世にひとりだけど、わたしの身体にはたくさんの微生物がいて細胞があって、毎日その子たちと一緒に生きている。人間の身体は、炭素をもとにした有機化合物だけど、それがわたしをこの世に留めてくれている。おもしろいな、とつくづく感じます。

年老いていくことは、自分を内から外から、よくよく知ることかもしれません。だとしたら、とてもやさしい機能だと思います。一生別れることのできない自分を、深く知る機会があるなんて、若いときには考えもしませんでした。身体を道具のように、奴隷のように、過激に過酷に使役していた若かりし自分に、教えてあげたいです。年齢を重ねるって、とてもやさしく平和な世界線だよと。

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