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初心者歓迎!絶対に挫折しない。 医療者のためのプログラミング連載講座 Part 5.


こんにちは!
もうすぐ今年も終わりますね。
連載記事も今回で、5回目を迎えました。


第1回では
複利思考が大事!


第2回では
プログラミングはスポーツである!


第3回では
暗記ではなく、二次記憶を有効活用しよう!
学習は、基礎と応用のどちらからでも大丈夫!

第4回では
守破離が大事!
初心者は、誰かすごい人の真似をしよう!


 
とお話ししました。
総論 は全部で 6部構成で
1ヶ月に 1,2 記事のペースで更新します。



一度に全部読みたい!っていうお方は、こちらをご覧ください。

 



対象となる読者

・プログラミングをこれから始めよう!と思っている「未経験者」の方。
・プログラミングを始めたけど、勉強につまずいている「初級者」の方。


本連載は、吉岡さんとの共同連載です。

皆様にご連絡です。
助産師でプログラミングの勉強を最近始めた、はよんさんが、共同連載をすることが決定しました。どうぞよろしくお願いいたします。



この記事の方針

この記事はあくまで入門記事なので、100%正しい複雑な解説よりも、そこそこ正確でわかりやすい表現 を重視します。



難解なIT 用語はなるべく使わず 
具体例を出しながら、イメージできることを最優先事項とします。挫折することなく、楽しく、効率的に最速で習得できる手順をお伝えします。



この記事で学ぶこと

学習のピラミッドを意識する!


では、始めます!


学習のピラミッドとは?


まずは、下の図をご覧ください。

 

ああ



一般に、下へいくほど、学習定着率が上がる勉強法だと言われております。ピラミッドの頂点である「講義」が、5%と、もっとも勉強の効率が悪いというのは、皆さん納得することでしょう。


世界一の学力を誇るフィンランドの教育は、世界で最も講義の量が少ないというのも、納得がいきますね。
 


自分は幸か不幸か、このピラミッドの存在を大学の青春時代に知り、「講義なんて意味がない!独学が最強だ!」と盲信しました。臨床医学のコース試験の対策では、過去問を使わずに(俺は、試験に受かるために勉強してるんじゃない、立派な医者になるために勉強しているんだ!)、正攻法で教科書(STEPと病気が見える) のみで勉強するという愚行の結果、危うく留年しかけました。両親にキレられたのが、遠い日の思い出です。


・・・

プログラミングを最速で身に着けるためには、学習定着率が高い、ピラミッドの下の勉強法を取り入れれば良い、ということになります。


つまり、 

・自ら体験する
・他人に教える


になります。
自ら体験するというのは、これまでの話ででてきた通り


Udemy をやったり、Progateをやったり、実際に何かアプリや動くものを作ったり、Playground で、新しく学んだ文法やメソッドを、実際に動かすことになります。スポーツと一緒で、プログラミングを体で覚えるということになります。


本で読んだり、丸暗記したり、すごい人の話を聞いても、プログラミングがちっとも上達しないと感じるのは、こういうわけだったんですね。自分の手を動かさない限り、永遠にコードを書けるようにならないわけです。


 
一方で、他人に教える。
これは、プログラミングでは、どういうことでしょうか?

ああ


他人に教えることは、学習定着率 90% を誇るので、最強の学習法と言えそうです。確かに、国家試験の勉強の時も、学生同士でお互いに問題を出し合って教え合うことが、とても勉強になった記憶があります。


ただ、少し私が残念に思っていることですが、プログラミングスクールを卒業したばかりの経験の浅い人物が、卒業直後、そのままそこのスクールの先生になって、生徒へ教えているという現象が、全国各地のスクールで巻き起こっています。


これは、昨今のプログラミングスクールの質の低下問題に繋がるばかりか、先生にとっても生徒にとっても、お互いに悲劇を生みだしていると思います。
 

高いお金 (数十万円)を払った生徒は、費用に見合う、ちゃんとしっかり経験を積んだ先生から教育を受けれるとスクール前に思いますし、当然、質の高い教育を受けたい!と思います。きちんと経験を積まれた経歴のスクールの先生も中にはいらっしゃって、スクール上がりの初心者先生と一緒にされてしまうのは、迷惑だと思います。


私も以前、スクールで痛い失敗をしたことがあるので、幾ばくかの思い入れがあります。医療者で、これからスクールに通いたい!という方は、どうか慎重にスクールを選んでくださいね。最近は、こういうスクールも出てきて、本当に素晴らしいことだと思っております。


こちら、具体的には、授業形態として従来の学校教育のように教師が一方的に講義を行うという形ではなく、学生同士が主体的に学びあう「ピアラーニング」方式を採用しているそうです。自分で調べ、人に聞き、自分で考えることを繰り返す。実践的な環境によって、学習者の問題解決能力を育むことが同スクールの狙いですとのこと。非常に理にかなってますね!


(それと、回し者でもなんでもないのですが、個人的には、G'zアカデミーさんは、すごい量の課題を生徒に課すことで有名ですが、42Tokyoさんと似たシステムを取り入れてる、日本で一番信頼できるスクールだと思ってます。)


・・・
上記のように、初心者である皆さんが、いきなり、他人に教えるというのは、かなりハードルが高いです(し、お金をもらっている以上、中途半端なことを教えてはいけないと思います)。


じゃあ、こんなに学習効果が高い、他人に教えるという勉強法を、プログラミングに取り入れることはできないのでしょうか?


安心してください。

あなたは、技術記事を書くことができます。


Qiita という技術ブログがあります。


ここに、あなたが苦労して学んだこと
(初心者がつまずくこと、エラーの解決法、新しい技術の解説、公式ドキュメントの翻訳など)を、書くことができます。


新しく知ったことを、アウトプットとしてブログに書く。慣れてくると、技術ブログを書きながら、インプットをする。そうすると、インプットとアウトプットのタイムラグが、0 になります。
これが、最も個人的にオススメする、最も効率的な勉強法と言えそうです。


技術記事を書くことは、一見簡単そうに見えますが、実は、大変難易度が高いです。最低でも、自分が書く内容は完全に理解していないといけません。そして、他人にわかりやすく伝える(教える)ためには、難解な技術の話を、自分の言葉に変換して、咀嚼しながら書く必要があります。


突然ですが、
カルテを、自分しか理解できないような、英語や略語を使いまくって書いている、そこの医療者のあなた。


そのカルテ、あなた以外、誰も読めませんから!!!!
Red flag sign 陽性ですので、Qiita の記事を書くときは、より一層、気を引き締めましょう。

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また、メモ帳のような、数行のよくわからない文章を、Qiita に投稿する人がいますが、これもやめましょう。
Qiita の記事はレベルが低い、日本語の記事はだめだ!と言われる、昨今の風潮を助長するだけです。Qiita には素晴らしい記事がたくさんあります。



もし、自分のメモがわりにしたいなら、EverNote を使いましょう。



自分と同じレベルの読者が、どんなことに困っているか?自分の書く記事が、どんな価値を提供するか?
読者が読みやすいか、1ヶ月後に自分が読んで、ありがたい記事だ!と思うか。あなたの想像力を働かせて、質の高い記事を目指しましょう。


(私も頑張ります・・・!)

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ブログ記事を作成する作業を日課にすると、強制的に大量の情報をインプットしなければ、そもそも、記事自体が書けないわけです。
自分への負荷は大きいですが、最速で上達する方法の1つと言えます。ご検討くださいね。


まとめ

・学習のピラミッドを意識して、効率的な勉強をしよう

・自分の手を動かす、他人に教えるが、最も効率的な勉強になる

・知識と経験が浅いうちは、他人からお金をもらって教えるのはやめよう

・ブログ記事を書いて、困っている人に役立つものになる知見を伝えよう


以上となります!
いよいよ、次回で、総論編の最後となります。
ではまた〜


PS

先日、あしなが育英会の本部に、お邪魔させていただきました。

スタッフの方とmeeting を行い、来年の1月に、IT の勉強会を開催することになりました。この取り組みが、未来の子供達が、将来困ることのないように、自分一人で未来を切り開いていくITの力を身につけることができるように、その最初の一歩となることを、心から祈っております。


あしなが募金は、病気や災害などで、親を亡くした子供達や、親が重度後遺障害で働けない子供達を、物と心で支える民間団体です。もし、ちょっとでも興味があるという方がいましたら、御連絡お待ちしております。


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