見出し画像

音楽嗜好遍歴(小学生編①)

"私の音楽の原点は中島みゆきである"

by 小学4年生のひろあき

そう言っても過言ではありません。

1994年 村山内閣の集合写真

水不足や米不足、当たり前にあったはずの資源食料に危機が訪れるとともに、短命な首相、眉毛の長い首相、エンタの神様の芸人かのように国のトップが次々と入れ替わり、道標を見失ったように混乱した1994年。
その一方でその混乱を盛り上げるようにエンターテインメントは発達し、テレビでは今も続くような数々の人気番組が登場、音楽シーンでは小室哲哉旋風が今まさに巻き上がろうとしつつあり、賑やかな空気と混乱した不安感が入り交じる混沌とした時代でした。

この時私は10歳でした。父は会社員、母は兼業主婦、祖父母同居というごく普通の平和な家庭に生まれ、育ち、順調に小学4年生になった頃です。現代の小学生4年生のようにマセたものではありません。ホッピングで跳ねながらケラケラ笑い、人の目を気にしては鼻くそをほじる、ち○ことう○こという言葉に無条件に笑いが込み上げる頭の中がお花畑な無邪気な小学4年生。
尚、この頃私が描くイラストのキャラクターには無条件にち○こが付いており、何故か網目模様であり、通称"とうもろこしち○こ"と呼んでいました。悟空を描くときもベジータを描くときもナッパを描くときも、更にはドラえもんを描くときもとうもろこしち…

とうもろこしの話はここらへんでやめておきましょう。

しかしこの1994年、そんな無邪気な少年が初めて「連続テレビドラマ」というものに心揺れ動かされることになりました。
そのテレビドラマこそ「家なき子」です。

平均視聴率25%の大ヒットドラマ「家なき子」

家庭内暴力を受けている貧しい小学生の少女が、理不尽な環境の中でも困難に負けずに生きていく様を描いた物語です。
主人公すず(安達祐実)を待ち受ける数々の不幸と困難、それらに立ち向かう強さと危うさと脆さ、小学4年生の私の心を幾度となく揺さぶりました。
小学生4年生の私は涙しました。何かに心を衝き動かされ感動したのは初めてのことでした。毎回ドラマのエンディングを迎える時は涙を流していることを悟られないよう毛布を頭から被り、エンディングテーマが流れる間は余韻に浸っていました。
「アンタどしたいねぇ。もしかして泣いとるん?はっはー!」と意地悪な笑みを浮かべながら母親がからかってきたのは今でも覚えています。

最初に言いましたが

"私の音楽の原点は中島みゆきである"

そう、このドラマの主題歌こそ"中島みゆき"の曲「空と君のあいだに」です。毎週、衝き動かされ揺さぶられた心を癒やしそして潤してくれました。そしてその力強い歌声に沢山の力を与えられました。
何度聞いたことだろうか、
何度歌ったことだろうか、
何度ポプラの枝になろうと思ったことか。

この曲が私の原点、それでは聴いてください。
1994年の大ヒット曲、心を癒やし潤した曲
Mr.Childrenで「Tomorrow never knows」。

間違えました。中島みゆきで「空と君のあいだに」。